アミューズが2005年から開催してきた“ハンサムライブ”は、歌やダンスなどで構成されるファン感謝祭。11月30日発売のアルバム「15th Anniversary SUPER HANDSOME COLLECTION『JUMP↑』」には、新曲9曲を含む15曲を収録。大切な人への感謝を歌った新曲「I Treasure You」には
10月初頭、某スタジオで行われた撮影現場に入ると、眼鏡をかけた“監督モード”の神木がモニターを見つめていた。2009年からハンサムに出演してきた神木に、今回初監督とプロデュースを務めることになった経緯を聞くと「今までハンサムに出演させてもらった身として、がんばっている後輩をサポートできることがあればいいなと思って、焼き肉を食べながらマネージャーさんに軽い気持ちで話したんです。『例えばMVの監督とか……まあ、いつか勉強してからですよ?』と言ったら、2カ月後にこの企画が決まりました。発言には気を付けようと思いました(笑)」と笑う。
神木は個人的に自主制作に挑戦したこともあったそうで「中川大志くんたちと一緒に、公園で映像を撮ったりしていました。普段の仕事でカメラマンや監督のお仕事を見ているので、頭の中で『こう撮ったらどうなるだろう?』と勝手に構想してしまうこともあって。俳優は台本をもらったうえで演じる仕事なので、監督のようにゼロから1を作る経験をしてみたいという思いはありました」と映像制作に懸ける思いを語った。
自ら絵コンテを描き、衣装やセットについてスタッフと打ち合わせを重ねた神木。メンバーが自分自身を表現できるよう、あえて物語形式のMVではなく、曲に合わせて彼らの表情を切り取っていくスタイルを選んだという。撮影中に神木は「右手をカメラに差し出して、それがすっと溶け出していくイメージで」「“死に間”があるともったいないので、見せ場の合間もつないでほしい」と明瞭な演出で後輩たちを導いていく。正木にはチャーミングな笑顔を要求するなど、メンバーそれぞれの個性を理解したうえでそれを引き出していた。
現場では神木から「歌を歌うのではなく、セリフを言うように歌詞を口ずさんで」という演出も。これには12月に控えている初舞台「キレイ―神様と待ち合わせした女―」の練習が生きたそう。「ボイトレなどの先生から『セリフにたまたまメロディーがあると思って』と教えていただいたんです。今日出てくれている彼らも役者なので、“歌”だと距離が遠く感じてしまうかもしれないけど、“セリフ”だと思えばすごく身近になると思いました」と意図を明かした。
高校の後輩であり、神木とはプライベートでの付き合いも長い小関。神木の初監督企画について聞いた際を回想しつつ「自主制作を撮っていることは聞いていたので、『ついにか』と思いました。りゅうさんの頭の中の世界が表に出るということで、完成がすごく楽しみです」と胸を躍らせる。そして小関は撮影現場に入ると、1人即興ミュージカルを始めて場を和ませたほか、神木から「そこで少し回って……あ、速いやつじゃないよ?」と指示されると、わざと高速回転して「絶対やると思った!」と笑われていた。そんな余裕を見せながら、小関の撮影は撮れ高ばっちりで終了。彼がカメラ前を去ると、神木も思わず「さすが、もう(見せ方を)わかっている人はすごいですね」とうなっていた。
ハンサム歴の長い松岡は、神木の初監督映像へ出演するにあたり「恐悦至極であり、とても光栄です。演じることもしかることながら、作品を見る眼も長けていらっしゃるりゅうさんですから、きっと素晴らしい物になるんだろうと思いました」と喜びを語る。そして現場で神木からある“いじり”をされたのは、3度目のハンサム参加となる甲斐。「デスノート」のミュージカル版に主演することが決まっている彼は、同原作の大ファンである神木から、撮影中に「よっ! デスノート!」と声を掛けられる。甲斐がカメラに向かって手を伸ばし何かをつかもうとするシーンで、神木は死神リュークの好物にちなみ「りんご!?」とジョークを飛ばした。撮影を終えた甲斐は「神木さんはセリフを覚えているくらい『デスノート』が好きですからね! 本当に楽しみにしてくださっていて、現時点でプレッシャーかけられています(笑)」と笑った。
2018年に「仮面ライダージオウ」で俳優デビューし、今回ハンサム初参加となる渡邊は、神木と同じ1993年生まれ。撮影時に神木から「かっこいい!」「すごく色気がある」と絶賛された渡邊は「“神木プロデューサー”とは2回ほどしかお会いしたことがなかったんですが、僕のことを覚えていてくださって、すごく柔らかくていい人だと思いました。この人に一生ついていこうと決めました!」と尊敬の念を込める。「仮面ライダーエグゼイド」に出演していた甲斐は「圭祐のほうが歳上ですけど、ライダーでは僕のほうが先輩なので、今回はビシビシ行きたいと思います(笑)」と話していたほか、2人そろって撮影を見学している場面もあった。
そして鈴木も、今回ハンサム楽曲に初めて参加した。小学生の頃にダンスを5年間習っていたという彼は、歌には苦手意識があるそうで「『小さな恋のうた』という映画で、佐野勇斗くんの後ろで歌ったことはあります。でもところどころ自分のソロがあって、『あーあ』と思いながら聴いていて……どちらかといったら自分の声は聞きたくないくらい」と謙遜したものの、いざ撮影が始まると一気にプロの顔つきに。演出通りの爽やかな笑顔や甘く切ない表情を披露し、難なく現場を乗り切った。
午後には、同じく“歌が苦手”を公言している金子も現場入り。ハンサムライブに過去2回出演している金子は「歌もダンスも苦手なので、練習のときは嫌だなと思うことが多かったです。でも本番は『ああ、やってよかったな』と思えました」と素直な思いを明かす。この日金子は、カメラが回っている最中に勢い余ってフレームアウトするなど、マイペースな言動で神木を笑わせる。撮影を終えた金子は「MVに出るのは初めてだったので、緊張しすぎて、神木さんに『お酒飲んでこい! そうすれば君はもっとできる!』と言われました(笑)」と振り返った。
なお2020年2月には、ハンサムライブが開催されることが決定している。
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