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本作はスミス演じる“史上最強のスナイパー”ヘンリーと、“ジュニア”と呼ばれる彼の23歳時のクローンが対決するSFアクション。このイベントではYouTubeクリエイターのバイリンガールちかが進行役を務めた。会場に招待されたYouTubeクリエイターたちの前に登場したスミスは「こんにちは、東京!」と日本語で挨拶。自身の若い頃をデジタル処理で再現した“ジュニア”を見たときの気持ちを聞かれると、スミスは「ジュニアは僕の顔からシワを取ったのではなく100%デジタル。ちょっと怖いけど、この映画で監督が示した可能性は、芸術を発展させていくと思った」と答えた。
「3D + in HFR」という最新の映像技術によって作られた本作は、毎秒120フレームで撮影したマスター素材に、通常の2.5倍にあたる毎秒60枚の3D画像を投影し制作されている。挑戦することに恐れはなかったかという問いに、リーは「好きなことができてお金がもらえるなんて、こんなにおいしい話はありません。僕よりも、映画に出資している皆さんのほうがナーバスだったんじゃないかな(笑)。これを観客の皆さんが受け入れてくれるかどうかはわからない。もちろんある種の責任は負いますが、もう作ってしまったので、あとは皆さんの判断に任せます」ときっぱり回答した。
それを聞いたスミスは、「1つ付け加えたい」と会場にいるクリエイターたちにメッセージを送る。「人々が好むものを作ろう、という誘惑はあると思う。でもそれってすごく危険な道なんだ。クリエイターは自分の中で確かなもの、生き生きしているものを伝えるのが一番大事。だから人にどう受け入れられるかよりも、自分自身がやりたいと思うことを大切にしてほしい」という言葉に、会場から拍手が起こった。
またブラッカイマーは、本作の製作を始めた頃、ウィルとタッグを組んだ過去作「バッドボーイズ」の映像を使ってある実験をしたと明かす。「マーティン(・ローレンス)とウィルのシーンで、2カットだけウィルの映像をCGに入れ替えてみました。でもその違いはまったくわからなかったから、この技術でいけると確信したんです」と説明。またプロデュース業における重要なことを「作品を作るにはとても時間がかかる。この作品なら、15年かかっています。だから本当に自分が愛するものでないと、やり遂げられないと思います」と語った。
120フレームでの撮影と通常の現場の違いを聞かれたスミスは「まず、俳優はメイクができない。肌に何かをつけていたら、カメラがそれを捉えてしまうんだ。だからとにかく水をたくさん飲んで、お肌をプルプルにしておかなきゃいけなかった」と答える。会場には、息子ジェイデン・スミスが創立した飲料水ブランドの“JUST WATER”が用意してあったことから、スミスはそのパッケージを手に取り「JUST WATER! 120フレーム用です!」とCMのようにアピールして笑いを誘った。そしてジェイデン・スミスがInstagramで「#geminiman」というハッシュタグ付きでクローン風の写真をアップしていたことについて質問されると「子供が僕の仕事を気に入ってくれるのはうれしいよ。幸いなことに、息子たちは僕の最大のファンなんだ。劇中でヘンリーとジュニアは父と息子のような関係だから、演じるうえで僕自身に子供がいることはとても大きかった」とコメントした。
そして「最後に言っておきたい」と改めてマイクを握ったスミスは「僕は大人になってからずっとアン・リーと仕事がしたくて、今回夢が叶った。ジェリーとは25年前の『バッドボーイズ』からずっと一緒に仕事をしてきた。若いクリエイターたちに伝えたいのは、どれだけ共同作業やコラボレーションが大事かということ。一緒に仕事をすることで、お互いが成長できるんだ」と熱を込めた。
「ジェミニマン」は10月25日より全国ロードショー。
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