「閉鎖病棟―それぞれの朝―」のイベントが本日10月16日に東京のT・ジョイ PRINCE 品川で行われ、キャストの
帚木蓬生の小説を実写化した本作は、ある精神科病院を舞台に、世間から遠ざけられながらも明るく生きていた患者たちの日常に起こる殺人事件を描く物語。鶴瓶が死刑囚でありながら刑の失敗により生きながらえた梶木秀丸、綾野剛が幻聴に苦しむ元サラリーマンのチュウさんこと塚本中弥、小松が父からのDVが原因で入院する高校生・島崎由紀を演じた。そして由紀の母・佳代に片岡、病院の看護師長・井波に小林が扮している。
1994年に発売された原作は、書店に掲げられた「感動のあまりむせび泣きました…」というポップが起爆剤となり、累計90万部を超すベストセラーとなった。先日の完成披露試写会で映画を観終わった観客を目にしたという鶴瓶は「映画でもほんまにむせび泣いてはった」と嗚咽を漏らして泣き声を再現。今日の観客にも「終わったらむせび泣きますよ」と忠告した。
小松は、鶴瓶との仕事を「本当に多忙な方なんですが、その中でもいつもパワフルだし笑顔」と述懐。さらに「現場にいらっしゃらないときも『鶴瓶さんまだかな?』という話になる。いるだけで場が明るくなるし、本当に周りを幸せにしてくれる方で尊敬しています」と笑顔を向ける。このコメントに対し、鶴瓶は“スマイルシンデレラ”と呼ばれるプロゴルファーの渋野日向子が小松のファンであることを脈絡もなく明かし笑いを誘った。
撮影は長野の小諸高原病院で行われた。鶴瓶は「下の階には、ほんまの患者さん。患者役の俳優はカットがかかっても、ほんまの患者さんと見分けがつかなかった」と回想し、「ほんまの人ちゃうかなと思って『どこにお住まいなんですか?』と聞いたら『目黒です』と。あ、この人俳優やわって」と撮影時のエピソードを披露。小林も「患者さん役の俳優の方々も現場に入る前から役作りをされていて。臨場感のある病院風景でリアルな空気になっている」と太鼓判を押した。
イベントでは、女優陣が鶴瓶と平山に“優しさの恩返し”としてプレゼントを贈る場面も。小林は腹巻き、片岡は孫の手をそれぞれ手渡し、小松はニット帽を直接2人の頭に被せてあげていた。最後に平山は「『やさしくありましょうよ』という(説教するような)気持ちで映画を作ったつもりではないです。登場人物から『何かに向かってちょっと顔を上げたい』という思いが見えてくればありがたい」と呼びかけ、イベントを締めくくった。
「閉鎖病棟―それぞれの朝―」は、11月1日より全国ロードショー。
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- 「閉鎖病棟―それぞれの朝―」公式サイト
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