ハリウッド映画の撮影のためペルーの村に赴いたスタントマン、カンザスを主人公とする本作。映画に魅せられた村人たちは、撮影隊が去ったあと死でさえ現実となる“本物の映画”を作り始める。現地に残ったカンザスは酒とドラッグに溺れながら、狂気の世界に巻き込まれていく。予告にはたいまつを照明に、映画の撮影をまねする村人たちの姿を収録。カンザスが「最後の映画」の主役に祭り上げられる様子も確認できる。
ホッパー自らカンザスを演じたほか、
1971年のヴェネツィア国際映画祭で好評を博すも、難解な内容に困惑した配給会社のトップが再編集を指示した本作。これをホッパーが拒否したことから、短期上映されたのちほぼお蔵入りの状態となっていたいわくつきの作品だ。日本でも1988年に一度劇場公開されたのち、VHSが発売されただけで長らく鑑賞機会が限られていた。
「ラストムービー(4Kスキャン/4K修復版)」は12月20日より東京・新宿シネマカリテほか全国で順次ロードショー。
デニス・ホッパーの映画作品
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