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恩田陸の同名小説を実写化した「蜜蜂と遠雷」は、世界を目指す若きピアニストたちの挑戦を描く物語。第35回ワルシャワ国際映画祭のインターナショナルコンペティション部門への出品が決定している。
松岡は「ちょうど去年の今頃、台本を読んで毎日葛藤していました。あの日々が皆様のもとに届いていると思うと、映画というのは偉大だなと思います」と初日を迎えた心境を伝える。小学生の頃にピアノを習っていた彼女は「先生の手が柔らかくて温かくて。よく居眠りをする不真面目な生徒でした」とほほえみながら当時を振り返った。30代を迎えて初の作品となった松坂は「ものすごく緊張していて、うまくできるか不安があった」と明かしたあと、「松岡さんの役とのシンクロ具合がものすごくて、(気持ちが)ふわっとしていたのが一瞬で地に足をつけられました」と撮影時を回想する。
原作のファンで、映画化を望んでいたという森崎は「(自身が演じた)マサルの姿に背中を押された。森崎ウィンとしての世界を切り開くためには……と考えさせられました」と自らが演じたキャラクターへの思いを話す。そんな彼は「監督からご指導いただくときに、相槌の間に“Yeah”を挟んでくるんですよ!」と松岡から暴露され、「マサルは英語のセリフもあるので英語を身近に置こうと思って」と照れ笑い。「マサルが入ってたの!?」との松坂の言葉にはすぐさま「That's it!!」と返した。
イベントでは「1年経ったなあと思います。今日は(俳優としての)誕生日」と話す新人の鈴鹿に、森崎が「Happy Birthday」を歌って祝う場面も見られた。撮影時のことを尋ねられた鈴鹿は「上京して半年後に映画がクランクインして、たくさんの人と出会いました。これから僕が生きていく中で、自分の中心にあるものはこの作品だなと思いました」とコメント。鈴鹿と初めて芝居を交わした日のことを松岡は「16年もやってきた私のセリフが全部飛んじゃうほどの目力と、ハートのよさがありました。これからほかの役をやっていくのがとても楽しみです」と振り返り、鈴鹿の俳優としての成長に期待を膨らませた。
続いて、本作のタイトル「蜜蜂と遠雷」にかけて、登壇者たちが「◯◯と◯◯」と見どころを紹介することに。“達成と拍手”を選んだ松岡は「天才たちが目標を軽々と、ときには苦悶しながら達成していく様子に勇気付けられました」と答える。松坂は“若者と年配”と書かれたボードを見せて「秋篠宮皇嗣妃殿下がご鑑賞されたときに、ピアニストたちを“若者3人と少し年配の”と表現されたと……」と話し出す。松坂は「1つ言いたいのは、僕とウィンくんは年齢が1つしか変わらない!」と声高に叫び、その姿を眺めていた森崎は「心の中で、っしゃ!と思いました」と若者として扱われたことへの喜びを語った。
同じお題に、森崎は「天才と努力。努力をすれば人間ってここまでいけるんだ!とマサルを見て勇気をもらいました」と回答。4日間考えた末に“白黒と体感”という答えにしたという鈴鹿は「“白黒”はピアノの白鍵と黒鍵、月の光の白とピアノの黒。“体感”は、おととい初めて映画館で観たときに1つひとつの音に包まれている気がして、コンクールの会場にいると体感できたんです」とその理由を述べた。
松岡は「まったく新しい音楽映画ができあがったことを誇りに思っています」と観客に語りかけ、舞台挨拶を締めた。
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※動画は現在非公開です。
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ようこ @kyuuri555tomato
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