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本作ではコメディアンを夢見る心優しいアーサーが、悪のカリスマ・ジョーカーに変貌していくさまが描かれる。ホアキン・フェニックスがアーサー / ジョーカーを演じ、トッド・フィリップスが監督を務めた。
本作の感想を問われた劇団ひとりは「めちゃくちゃおもしろかったです! 生々しくて、どこかにジョーカーっているんじゃないか?と錯覚するぐらいのめり込みました」と興奮気味に語る。すでに「ジョーカー」を1度観ていたというが「あまりに面白かったから、皆さんと一緒に2回目も観たんです。さらに面白かった! おそらく3回目も観るんじゃないかなって。すごく好きな作品です」と力説。一方の新川は「観終わったあとに言葉が出なかったです。フィクションだとわかっていても、リアリティがあって、世界を映しているような作品だと思いました」と感想を述べた。
本作について、アメコミ映画と括ってしまうのはもったいないと話す劇団ひとり。「問題作ですよね! 刺激的というか。この世の覚醒していないジョーカーたちが覚醒してしまうのではないかな」と分析し、「2回観ても同じところで“ビクッ!”となる。わかってるのに驚いちゃう」と語った。
映画を観終わったあとに、ジョーカーというキャラクターの印象がどのように変わったか2人が尋ねられる場面も。劇団ひとりは「ジョーカーと言えばサイコ野郎という感じだけど、実はお母さん思いで、人を笑わせることも好きで、ジョーカーに同情しちゃいますよね。誰しもが紙一重でジョーカーになっちゃうんだろうな。この作品に救われる人もいると思います」と説明する。新川は「ジョーカーのしてしまうことには、大賛成と言いづらい部分もあるけれど、生々しい部分が見えてジョーカーも人間なんだなと思いました」としみじみ語った。ジョーカーのフェイスペイントに言及するのは杉山。「コスプレイヤーの方に聞いたんですが、今回のジョーカーメイクをすると普通は志村けんのバカ殿になってしまうんですよ。このシンプルなメイクで、これだけ怖いのはホアキン・フェニックスがすごいんです」と感嘆する。
イベント中盤には劇団ひとりと新川の質問に、フィリップスとフェニックスがビデオメッセージで回答する一幕も。「ジョーカーのダンスの動きには日本舞踏の影響はありますか?」という劇団ひとりの問いに、「ダンスは振付師がいたわけではなく、すべてフェニックスが考え出したんだ」と明かすフィリップス。これには「ジョーカーの踊りは物語の鍵になっていますが、それをフェニックスさんにすべて任せたのはすごい信頼関係だなと思います」と劇団ひとりも驚いていた。続いて新川の「傷付きやすいアーサーを少しだけ理解できる部分はありましたか?」という質問に、フェニックスが回答。「彼に共感することもあって、とても複雑だった」と心境を吐露する。「彼に抱いた感情は1つだけではなく難しいプロセスだったよ。撮影中はずっと自分の価値観が試されていた」と打ち明けた。
最後に今作がアカデミー賞の有力候補であることにちなみ、「ジョーカー」にどんな賞を贈りたいかトークするコーナーも。劇団ひとりは「この映画を面白いっていうと、こいつわかってるって思われるで賞!」と回答。新川は「ジョーカーのメイク時間は、何時間かかるで賞?」と答え、劇団ひとりに「クイズになっちゃってるじゃん!」と突っ込まれる。会場に大きな笑いが起こり、この日のイベントは締めくくられた。
「ジョーカー」は10月4日に日米同日公開。
※「ジョーカー」はR15+指定作品
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「ジョーカー」に贈る賞は?劇団ひとりが新川優愛の回答に「クイズじゃん!」(写真12枚)
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