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ヒキタクニオのエッセイを映画化した本作は、妊活を始めた作家ヒキタが、夫婦で困難を乗り越えようとする物語。松重がヒキタを演じ、夫より二回り近くも歳下の妻サチ役で北川景子が出演した。
ホットヨガスタジオLAVAの15周年を記念した同イベントには、当選した夫婦たちが出席。ヨガマットに座る観客の前へ登壇した松重は「今日は何が起こるかわかりませんが、よろしくお願いします」と笑って挨拶した。
トークコーナーで本作の現場について聞かれた細川は、ドラマ「孤独のグルメ」でも知られる松重の差し入れに言及し「何しろあの松重さんの差し入れですから、カレーも甘いものも、全部おいしいんです」と回答。イベントのテーマ“夫婦”にちなんだ質問では、自身の妻であるイラストレーター・五月女ケイ子との関係を「家でも仕事の話ができるのはすごくやりやすい」と述べる。自身の作品に対する感想については「『つまんなくても“つまんない”って言わないでくれる?』って、ルール化してくれるようお願いしてるんですが、全然守ってもらえない(笑)。でも、ほかの人が言ってくれないようなこともズバッと言ってくれるのはありがたい」と語った。
一方、結婚して約37年になるという松重は、夫婦円満の秘訣を聞かれると「ボディタッチでのコミュニケーションはよくやりますね。歯磨きしながらちょっと尻を触るとか(笑)」と回答。さらに本作の劇中で、ヒキタたちが妊活のためさまざまな試みをすることから「商店街を一緒に走ったり、桃の缶詰を食べてみたり。くだらないことの積み重ねでも夫婦関係がいい流れに乗る気がする」と話した。
イベント後半には松重や観客が、インストラクターの指示のもと“円満ヨガ”に挑戦。観客が夫婦で組になって行うポーズを、松重は細川とペアになって実践した。見事な体幹でバランスを取った松重だったが、ヨガが終了すると「横に北川景子さんがいるつもりでがんばりました(笑)」と感想を語った。
その後の囲み取材で、松重は「隣が細川監督だったのがすごく残念でしたけど(笑)、安心できた部分もあります。映画にもヨガのシーンがあったらよかったなと、今さらながら思いました」とコメント。細川は「こんなに松重さんと近付いたのが初めてだったので新鮮でした(笑)」とヨガ体験を振り返った。
また細川は、五月女のアドバイスによって冒頭のシーンを変更したそう。「『このシーンで始まるの?』と言われてから、その日は口をきかなかったと思います(笑)。でも、変更したおかげで映画に合うオープニングになったので今となっては感謝してます」と言う細川に、松重は「素晴らしい夫婦!」と感激する。一方松重は「女房は公開以降にこの映画を観るつもりだと思う。“自分の旦那が北川景子さんといかに夫婦生活を送るか”をのぞき見してどう思ったか、感想を聞きたい」と妻の反応を楽しみにしていることを告白した。
またイベントでも話題に上がった夫婦間のスキンシップについて、松重は「(ベタベタして)『やめてよ!』って言われることを37年続けています。つまりドメスティックセクハラ?(笑) ラブラブだと言っていただけたら聞こえはいいですけど、見苦しいかもしれない」と照れ笑いを浮かべた。
最後に細川は、映画を「子供がいる方でもいない方でも、子供を作るつもりがない方でも共感できる夫婦のラブストーリー。そして結婚していない方も楽しめる映画になっていると思います」とアピール。松重は「子供ができる、できないにかかわらず、パートナーの2人が喜び合ったり悩んだりする絆が描かれています。そしてそれを見つめる同僚や親といった、いろんな人たちの目線が楽しめる映画です」と見どころを語った。
「ヒキタさん! ご懐妊ですよ」は10月4日に全国公開。
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