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第76回ヴェネツィア国際映画祭でコンペティション部門最高賞にあたる金獅子賞を受賞した「ジョーカー」では、コメディアンを夢見る心優しい男・アーサーが悪のカリスマ・ジョーカーに変貌していくさまが描かれる。
フィリップスはまず本作について「独立したものであって、大きなユニバースの一部として作ったものでは決してない。ホアキンと私にとって自分たちのバージョンを作ることが大切だった」と解説。舞台設定を1970年代後半から1980年代前半にした理由の1つに、これまでのDC映画と世界観を切り離すことがあると明かし「今までのジョーカーとこのジョーカーが共存することは避けたかった」と意図を伝えた。
脚本を執筆しているときに何度も観た映画として、1920年代製作のサイレント映画「笑う男」を挙げたフィリップス。またチャールズ・チャップリンの作品もよく観ていたという。「アーサーには少しチャップリンのような部分があると感じたんだ。道化師になろうとしているところや、体でコメディを表現する部分は特に似ていると思う」と類似点を述べる。
劇中にはアーサー / ジョーカーによるいくつかのダンスシーンが登場する。踊りを取り入れた理由をフィリップスは「アーサーとジョーカーの頭の中には常に音楽が流れている。それを表現する方法としてダンスを採用した」と説明。さらにもう1つ狙いがあると言い「アーサーの中からジョーカーが出現していることをダンスで表しているんだ」と語った。
今のところ続編の製作は決まっていないが、「状況は変わることもある」と見解を示したフィリップス。「ホアキンと『ジョーカー』を作ったことは、人生における映画製作の中でもっとも素晴らしい経験だった。もし彼が本気で『もう1本作るべきだ』と言ったら真剣に考えるよ」と続編製作に関するスタンスを伝えた。
「ジョーカー」は10月4日に日米同日公開。
※「ジョーカー」はR15+指定作品
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