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恩田陸の同名小説を「愚行録」の石川慶が実写化した本作は、それぞれ複雑な背景や葛藤を抱える4人の天才ピアニストたちの闘いと成長を描いた音楽群像劇。松岡が再起を目指す元天才少女・栄伝亜夜、松坂が社会人として働きながらも最後のチャンスと決意してコンクールにエントリーする高島明石を演じた。
亜夜と母親、明石と息子という2組の親子関係が映画の鍵になっていることにちなみ、本日は音楽に関連した習い事をする子供たちとその親がイベントに招待された。ピアノを習っている子供たちも大勢参加しており、松坂は「一気に緊張感が高まりました」と苦笑い。小さい頃にピアノを習っていたという松岡は「私はマンツーマンレッスンなのに、先生の目の前で寝てしまう不真面目な生徒でした」と笑ってコメントする。
小学生の頃に「空手を習いたい」と父親にお願いしたという松坂は「そのあと親父に連れていかれたのが合気道の道場。『近くになかったからこれで我慢しろ。同じ道着だろ』と(笑)。アクションシーンの撮影で受け身が生きたりするので、今思うとやってよかったなと思います」としみじみ。同じく松岡も、ピアノの経験が俳優業に生きているそうで「ピアノのおかげで音感が付いたんですよ。だからセリフで方言を話すときに、音がわかるからメロディみたいに方言を覚えやすいんです」と明かした。
続いては子供たちからの質問に2人が答える流れに。「小さい頃に今の職業に就くことを予想していた?」という質問に、8歳のときから子役をやっていた松岡は、2分の1成人式で「大人からも子供からも愛される女優になって、いつかレッドカーペットを歩く」という将来の夢を発表したときのことを述懐。「そのとき数人の先生がちょっと笑ったんですよ。失笑ですよね。私は人が自分の未来を信じてくれないことに腹が立ってしょうがなかった。実際に夢を叶えてから見返してやったぞと思ったけど、あのとき自分のことを疑わなくてよかったなと思います」と自身の俳優生活を振り返りながら、真摯に回答した。
子供からの「ピアノが上手だった」という感想に、2人が思わず満面の笑みをこぼす場面も。続く「どうしたらそんなに輝いていられるんですか」という質問に、「それはこちらが聞きたい……」とうなだれてしまう松坂。「でもいろんな人と出会うといろんな刺激がもらえます。その力は少なからずある。1人でこもるんではなく、自分から誰かと出会い続けることが大事なんじゃないかと思います」と語りかけた。松岡は深くうなずきながら「あとは美容的にいろんなことをしてがんばっております」と笑顔で付け加える。
「音楽の道に進もうとする子供を素直に応援するべき?」という親御さんからの質問も。俳優という立場から松岡は、高校を卒業するときに父親から言われた「4年間で芽が出なかったら大学に行き直してくれ」という言葉を紹介する。「その間に無事開花したんですけど」と白い歯を見せながら、「親御さんが子供の将来を心配するのは当然。でも本人の中で夢がむくむくと育ってしまったら、親が何を言ってもあきらめないと思います。だから外野の立場としては、応援してほしいと思ってしまいます。子供もいないのに偉そうですが……」とアドバイス。松坂も「本人が本当に好きなのであれば、やらせてあげてほしいなと思います。なにかに熱中できることを見つけるのはすごい素敵なこと」と続けた。
「蜜蜂と遠雷」は10月4日より全国ロードショー。
※動画は現在非公開です。
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