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恩田陸の同名小説を映画化した本作は、世界を目指す若きピアニストたちの挑戦を描く音楽ドラマ。このイベントの冒頭には、映画の撮影にも協力したSTAND UP! ORCHESTRAが、シューベルトのピアノ五重奏曲「ます」第4楽章を生演奏した。
再起を目指し戻ってきた元天才少女・栄伝亜夜役の松岡は、完成作品を観た感想を「監督も撮影監督もポーランドで勉強されていたということで、日本映画離れした映像美になっています。クラシック映画というカテゴリーなんですが、新しい音楽映画ができたと思っています」と語り、「……大きなこと言っちゃった(笑)」と照れ笑いを浮かべる。コンクールに最後のチャンスを懸ける高島明石役の松坂は、原作者の恩田が本作を「やってくれました」と絶賛したことから「先生にそのお言葉をいただけただけで、胸をなでおろす思いでした。僕も映画を観て、コンクールのお客さんの1人のような体験ができました」と話した。
コンクールに波乱を巻き起こす謎の少年・風間塵役の鈴鹿は、本作が映画初出演。この日は立ち位置やマイクの使い方など、共演者たちからフォローされながら初めての完成披露試写会に臨んだ。そして鈴鹿は「本当に居心地のいい現場だったなあと思っています。ちょくちょく緊張感もあったらしいんですけど、僕はうまく読み取れずにいて……それでも皆さん和気あいあいと……は、していないですけど、楽しかったです」とマイペースに回想し、松岡らに「それは取り下げないでおこうか!」とツッコまれた。
石川が「音楽だけは妥協しません、と言って制作を始めました」と振り返る本作。今回ほぼ初めてピアノに触れたという松坂は「先生との最初のレッスンが『松坂さん、ドはどこですか?』『んー……ここかな』『それはファですねえ』『ファー!?』みたいな」と回想して笑いを起こし、松岡からも「松坂さんの練習を見たとき、失礼ですが“バンビ”のようでした!」と震える手元を産まれたての子鹿に例えられる。人気と実力を兼ね備えた優勝大本命のマサル・C・レヴィ・アナトール役の森崎は「監督にまず言われたのは『本番は(曲を)全部弾いてもらうから』でした。私も負けず嫌いなので、ヤマハの教室にも自主的に通ってがんばりました。すごくセンスはあったと思います(笑)」と自画自賛。そんなキャストたちの苦労を振り返り、石川は「今回映画で本人たちが弾いているように見えるカットは、本当に彼らが弾いています。CGで首だけすげ替えるようなことはしていません」と言い切った。
イベント終盤にはキャストたちに「今戦っているものは?」という質問が。映画のPRのために期間限定Instagramを解説した松岡は「フォロワー数が思わしくない……。今フォローしてくださっている7万人の方々、ありがとうございます。でもちょっと足りない。2桁いきたいです」と客席にアピールする。続く松坂は「事務所と戦い終わりました」と切り出してどよめきを起こし「ありがたいことに10年間、アウトプットの連続で……。インプットの時間をくれと話した結果、ようやくお許しが出た」と休みを勝ち取ったことを明かす。また飛行機の仮想操縦アプリにハマっているという森崎は、今もゲーム内フライトの結果が気になりソワソワしていることを告白。そして岡山から上京してきた鈴鹿は、戦っているものは「食費」だと端的に答え、周囲から「東京、物価高いよね」と心配された。
舞台挨拶の最後に松岡は「クラシック映画ではございますが、演奏シーンは手に汗握るアクションのような映像になっています。新しい音楽映画の誕生を見守って下さい」と挨拶した。
「蜜蜂と遠雷」は10月4日より全国ロードショー。
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- 「蜜蜂と遠雷」公式サイト
- 映画「蜜蜂と遠雷」公式 (@eiga_mitsubachi) | Twitter
- 「蜜蜂と遠雷」特別映像(風間塵とクラシックメドレー演奏してみた)
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