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河野裕の同名小説を実写化した本作は、“捨てられた人”たちが行き着く島・階段島を舞台にした青春ミステリー。ミステリアスな雰囲気をまとう少年・七草役の横浜は、撮影前に打ち合わせとリハーサルを重ねたことを振り返り、「入念に準備をして臨めたのはすごく心強かったです。撮影に入る前から、みんなで一緒に作品を作っている感じがしてうれしかったですね」と笑顔を見せる。
七草と幼なじみの真辺役の飯豊も「本当に素敵な作品にしたいという思いがあったので、監督に何回も粘っていただいて。そのおかげで、自信を持って皆さんにお届けできる作品になったと思っています」と手応えを語った。「設定がファンタジーな分、リアリティが大事だった。各キャラクターにはかなり難題を言いました」と話した柳。「皆さん、素晴らしいお芝居をしてくださいました」とキャストたちを称賛した柳に、横浜は「監督と皆さんのおかげですよ!」と左右にお辞儀をしながら感謝の気持ちを伝えた。
ここで、劇中にも登場する電話機がステージ上へ。キャストたちは、物語にちなみ「人生で失くしたもの」について受話器を取ってトークを展開した。一番手の中村は「人生で失くしたものは、チョコレートです」と、小学生のときに友達から預かったバレンタインのチョコレートを失くしてしまったことを告白。次に松本は、子供の頃に失くした豚のぬいぐるみを、いまだに引きずっていると明かす。横浜から「とっておきのを見せてくれよ」と煽られた松岡が「10代のときの笑顔です。大人の世界を見るにつれ、素直に笑えなくなりました」と述べて会場をどよめかせると、横浜と飯豊は「たくさん笑わすから!」「そういうときはこの映画を観なよ!」とフォローした。
また「足の脂肪」と回答した矢作は、小学生のときに24cmだった足のサイズが成長するにつれ22.5cmに縮んだという体験を回想。個性の強い回答の数々に苦い顔をした飯豊は、いったん取った受話器を下げてためらいつつ「童心を失くしました。昔はおまじないが好きだったんですけど、今はやらなくなってしまって」と寂しい心の内を語った。
神妙な面持ちで「僕は何も失くしていません」と口を開いた横浜。そして「ただ、横浜流星が失くしたものは知っています。それは“粋がっていた自分”です」と続けると、「中高生のときはやんちゃでかっこつけていたんです。でも、振り返るとあの頃の自分は輝いていたなって。だから、粋がっていた自分も受け入れて前に進んで行こうと思います。この映画を観てそう思いました」と吐露する。最後に松岡から「宣伝?」と聞かれ、「そう」とにっこり受話器を切った横浜に、会場からは笑いと拍手が起こった。
「いなくなれ、群青」は全国で公開中。
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