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2018年のカンヌ国際映画祭のある視点部門で初上映されたのち、トロント国際映画祭、サンセバスチャン国際映画祭、ニューヨーク映画祭など、世界の名だたる映画祭で絶賛された本作。第55回金馬奨でも撮影、音楽、音響の3部門を制覇し、中国本土での興行ではアート系映画として異例の41億円を超えるヒットを記録している。日本国内では、2018年の第19回東京フィルメックスでコンペティション部門の1本として上映された。
本作の主人公は、父の死をきっかけに故郷・凱里(かいり)へ里帰りするルオ・ホンウだ。幼なじみであった白猫の死を思い起こすと同時に、有名女優と同じワン・チーウェンと名乗った女のイメージがルオの脳裏に付きまとう。ルオはその女の面影を追って、現実と記憶、夢が交錯するミステリアスな旅に出る。
「長恨歌」のホアン・ジュエがルオを演じたほか、「ラスト、コーション」の
映画の中盤で映像が3Dに切り替わり、約60分続く長回しが大きな見どころとなっている本作。観客は映画の冒頭において、主人公がメガネをかけたタイミングで手元の3Dメガネをかけるように促される。
なお本作の公開に合わせ、ビー・ガンの長編デビュー作「凱里ブルース」も2020年4月より東京のシアター・イメージフォーラムほかで公開されることが明らかに。同作は第37回ナント三大陸映画祭のグランプリなど多数の賞を受賞し、ビー・ガンは第52回金馬奨や第68回ロカルノ国際映画祭で新人監督賞を獲得した。
「ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ」は東京・ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿ピカデリーほか全国で順次ロードショー。現在「Begun, Bi Gan」と題したキャンペーン動画がYouTubeにて公開されている。
※「凱里ブルース」は、新型コロナウイルスによる感染症の拡大を受けて公開延期となりました。最新の情報は公式サイトをご確認ください。
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ビー・ガンの映画作品
リンク
- 「ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ」関連動画(Begun, Bi Gan)
- リアリーライクフィルムズ 公式サイト
- リアリーライクフィルムズ (@ReallyLikeFilms) | Twitter
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殺人豚鼠 @taninakasan
約60分の3Dワンカット、世界が絶賛した中国の新鋭ビー・ガン監督作が公開決定(動画あり) - 映画ナタリー https://t.co/eidJjI4JiE