「
亡き妻の服を着て生活する父・青治から男性と再婚することを告げられた橙花を主人公とした本作。松本が橙花、板尾が青治を演じたほか、浜野が青治のパートナー和生、笠松が橙花の弟・翠に扮した。
製作の経緯について尋ねられたふくだは、「もともと『父の結婚』という短編があって、板尾さんは同じ役で出てくれていました。それを上映したときに、板尾さんが舞台挨拶で『この映画を長編にしたいんやけど、誰か映画界のお偉いさんお金出してあげて』と。それを聞いていた日活のプロデューサーの方がまんまと釣れまして……」と笑顔を見せる。きっかけを作った板尾は「京都の映画祭に出席して、オープニングが始まるというときにふくだももこから『長編決まりました』と興奮した様子で電話がありました」と振り返るも、「(タイミングの問題で)そのときはそういう気持ちにはなれなかったですけどね」とニヤリ。ふくだも「『今からレッドカーペットやねん』って切られましたもん」と笑った。
新島ロケでの思い出を聞かれた松本は「監督が一番楽しんでました。『ええやんええやん』って自信満々で監督が先陣を切ってくれるので、安心してやれました」と回答。浜野は「監督の部屋で飲んだのが楽しかった」と回想し、「『グレイテスト・ショーマン』みたいにしたいんです!って監督が酔っぱらいながら力説していて……」とエピソードを披露した。笠松はふくだの印象を「すごくストレートな人」と説明。登壇者を眺めながら「僕は皆さんに比べて地位的に弱いじゃないですか?」と謙遜した前置きをして一同からツッコまれつつも、続けて「でもそういう人にも優しく同じように対応してくれる。ストレートで愛のある人です」と話し、ふくだへの信頼を垣間見せた。
終盤にはサプライズで、ふくだの母からの手紙を松本が読み上げる一幕も。幼少期の話や、今までの苦労をねぎらう言葉の数々にふくだは笑いつつも涙をこぼす。自身が養子であることを明かし、「おかんとおとんに育ててもらって、産んでくれた人も含めてほんまにいろんな人に優しくしてもらって生きてきました。人を傷付けたり傷付けられたりしたこともあったけど、でもそんなことよりもずっとずっと優しくしてもらいました。やからこういう映画を撮って、いろんな人に返していかなあかんなという気持ちがすごく強かったです」と作品への思いを涙ながらに語る。板尾は最後の挨拶で「たぶんこれは(興行収入)10億くらいいくんじゃないですかね!」と笑顔で言い、またふくだももこ組で長編第2弾を作れたらいいなと思います」と述べてイベントを締めた。
「おいしい家族」は9月20日より全国でロードショー。なお小説版が9月26日に発売される。
関連記事
松本穂香の映画作品
リンク
- 「おいしい家族」公式サイト
- 「おいしい家族」 (@oishii_movie) | Twitter
- 「おいしい家族」予告編
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
おおとも ひさし @tekuriha
「おいしい家族」ふくだももこ、松本穂香が代読した母からの手紙に涙 - 映画ナタリー
https://t.co/bqPBQyeafK