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本作は“音楽を聴くと歌って踊らずにいられない体”になってしまったOL・鈴木静香を主人公とするミュージカルコメディ。矢口は「16年前『スウィングガールズ』を撮ったときに、ミュージカルシーンをやろうとして止められたという苦い思い出があります。それ以来ずっとやろうと思っていた夢の企画が実現しました。本日封切りということで、かわいい子がいろんな人に見てもらえるという気分でいます」と感慨をにじませた。
登壇者たちは「撮影中、最高に笑えたエピソード」というテーマでトークを展開。静香を演じた三吉はクランクアップ当日を振り返り「いよいよ最後なのでキャストもスタッフも熱量が上がってきていて、私自身も緊張していたんです。でもパッと横を見たら、やしろさんが袖でボロボロ泣いてるんですよ。あと3カットぐらいあるのに!?って驚きました」と笑う。やしろは泣いた理由について「監督に涙ぐんでほしいと言われていて、催眠術のように『これで最後ですよ。今まで楽しかったですね』って声をかけられたらワーッときてしまったんです」と明かすも、三吉は「(その姿を見て)涙が引きました」と苦笑した。
ムロは三吉とのデュエットシーンが27テイク撮られたことを明かす。「5テイク目ぐらいから三吉ちゃんいいなあと思ってました。これから女優をやっていくうえでこんな経験ができると、どんなことでも笑えるようになりますし、ここまで付き合ってくれる監督は自分が三吉ちゃんぐらいの歳の頃はいなかったなって思いました。あの頃は映画なんて出られなかったし、100人の小劇場で13人しかお客さんがいなかったこともあったなって思い出しました」と振り返った。
矢口はクランクアップ後に起きた出来事を暴露する。「花束を皆さんに渡したあとに、宝田さんが何を思ったか三吉さんの頬にチュッとキスをして、やしろさんを抱きかかえて唇を奪ったんです!」と語ると会場から驚きの声が。矢口は「旦那さんがいるから気を付けてくださいねと思ってたんですが」と心配するも、やしろは「旦那がファーストキスだったんですけど、宝田さんが2番目の男になりました」と述べる。「あの感動は忘れられなかった」と語る宝田は、「この夏、キャストと一緒に挑戦したいことは?」という質問にも「やしろ優と無人島で一週間裸の生活をしたい」と答え、「いいコンビになれると思います。お痩せになると思いますよ」とアピール。やしろは「キスで私の虜になりましたね?」と笑った。
ここで、矢口がサプライズで三吉に宛てた手紙を読み上げる。手紙にはダンスや歌の稽古、本作のプロモーションに奔走した三吉への労いの言葉や、クランクイン前の思い出が書き連ねられ、最後は「本当によくがんばりました。矢口組に参加してくれてありがとう」と感謝の言葉で締められた。矢口の朗読を泣きながら聞いていた三吉は「監督は私で行けるとおっしゃってくださったんですが、ほかの方が私では不安だと言っているのを撮影中に聞いて、自信を失くしてしまったんです。日本のミュージカルとして発進していくのに、主演が私で大丈夫かと思ってしまったんですが、このお手紙をいただいたことと、今日作品をご覧いただいた方々から応援の言葉をいただいて、ちょっとずつ自信を持つことができました」と晴れやかに笑った。
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矢口史靖の映画作品
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舞台挨拶は盛り上がりました。大ヒットになると良いなぁ。→「ダンスウィズミー」三吉彩花が矢口史靖の手紙に涙、宝田明はやしろ優の虜に - 映画ナタリー https://t.co/aQqBY5jhr0