「監督失格」で知られる
初期の自転車3部作をはじめ「由美香」など、自転車で旅をしながらカメラを回す作品を数多く発表してきた平野。「銀河自転車の夜 2019」は、23歳の頃に8mmで制作した個人映画「銀河自転車の夜」に連なる作品だ。本作も自転車とキャンプによる1人旅の放浪スタイルで映画を制作。全編8mmによる映像とフィルム写真で構成される予定で、集まった制作資金の金額次第で撮影規模が決まる。45万円以上集まった場合は北海道での撮影となり、35万円を達成しない限り支援金は返金される予定だ。なお「銀河自転車の夜 2019」は、平野にとって1988年製作の「雷魚」以来31年ぶりの8mm映画となる。制作に至った理由や経緯を記した平野のコメントは下記の通り。
リターンとして、東京、大阪で行われる8mmオリジナルフィルムでの上映会への無料招待が用意された。受付期間は8月26日まで。そのほか支援の詳細は、noteのページを確認してほしい。
「銀河自転車の夜 2019」の上映会は、2019年12月末から2020年正月に開催予定。ハマジム、
平野勝之 コメント
「銀河自転車の夜」という映画は自分が23歳の頃、8mmで制作した個人映画のタイトルです。
劇映画とは違い、カメラ1台、バッテリーライト1台を持って、
一人誰もいない深夜の街や公園などを徘徊し対象物を探す映画です。
ドラマらしいものはなく、第1部、第2部で構成され、ラスト、当時付き合っていた彼女の存在が浮上し、彼女の寝顔を見つめるところで終わるシンプルな映画です。
自分の映画は対象物が失われたところから始まる事が多く、原点は二十歳の時に制作した
「狂った触角」という映画です。
「狂った触角」から始まり「砂山銀座」「銀河自転車の夜」また自転車三部作。
やはり対象がいない状態から出発した「白 THE WHITE」「監督失格」に至るまで、対象を探す旅は自分の中で一貫した大きなテーマとなっています。
今回、なぜ今「銀河自転車の夜」を再び8mmで作ろうと思ったか?
それは、ある女性と8mmで映像書簡(映像による交換日記)を制作、
新作として発表しようと計画していましたが、
女性との関係が悪化、最悪な別れとなり、なにもかもが崩壊、
未撮影の14本の8mmフィルムのみが手元に残され、一人になってしまったからです。
この残されたフィルムが全てです。
8mmによる傷心は8mmで昇華させるべきだと思いました。
つらすぎる気持ちをフィルムに焼き付ける必要があります。
これを使い、自分のライフワークと化している北海道自転車キャンプ旅を実行し、今回はこういう旅では初となる30数年ぶりの8mm個人映画を作る決心をしました。
2年ほど前、北海道に自転車一人旅をした時、8mmカメラも持っていきましたが、気持ちが中途半端で、撮影することができませんでした。
しかし、今回は上記のような明解な道が見えており、ハッキリと「映画にする」動機が固まりました。
今のこの時期にしか撮れないものだと思っています。
こういうものは、経験上、今この気持ちが風化しないうちに刻印、撮らなくてはなりません
約30数年ぶりの「銀河自転車の夜」の新作映画となります。
これを映画も写真も全てアナログである昔ながらのフィルムオンリーで撮影していきます。
急な話すぎて、むちゃなのは承知しています。しかし映画のために、みなさまの力が必要です。
どうか、どうか、どうか、ご協力をお願いできれば、と思います。
お願いします。行かせてください。
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- 映画監督・平野勝之の、ひとりアナログファンディング!求む!新作映画「銀河自転車の夜 2019」制作支援金募集 | note
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「監督失格」平野勝之が新作映画の支援者募集、31年ぶりの8mm作品に(コメントあり) - 映画ナタリー https://t.co/xuPDjfIyaS