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太宰治による小説「人間失格」の誕生秘話を、彼を愛した3人の女性の視点から虚実交えて描いた本作。自殺未遂を繰り返す破天荒な天才作家だが才気と色気にあふれた太宰を小栗が演じ、彼の正妻・津島美知子に宮沢りえ、愛人・太田静子に沢尻、最後の女・山崎富栄に二階堂が扮した。
「太宰役は小栗旬しかいないと思った」と断言する蜷川に、小栗は「うれしかったです……でいいのかな」と笑う。「大変そうだなあとは思ったんですけど、これをやらなかったら役者としてどうなんだろうと思うくらい素晴らしい脚本だったので参加できてよかったです」と述べ、「沢尻さんとは素敵なラブストーリー、ふみちゃんとはちょっとドロドロ(笑)、(成田演じる)佐倉くんにはだいたい文句を言っている状態で、それぞれ楽しい時間を過ごせました」と撮影を回想。また「後半に向けてどんどん太宰が追い詰められていくので、それはそれで楽しんでいただけたら」とアピールし、最後の挨拶では「嫌いにならないでくださいね」と観客にほほえみかけた。
ストーリーにちなみ、舞台挨拶では“死ぬほどの恋をするならどのキャラクターと?”という質問も。小栗は「今回のキャラだと難しいな……」と悩んだ末、「富栄さんはきついかな。申し訳ないけど」と二階堂に視線を送る。すると沢尻が富栄の行く末についてうっかりバラしてしまい、一瞬スルーしようとする登壇者たちだったが、こらえきれず爆笑。小栗は「みんな知ってるでしょ」とフォローしてその場を和ませる。そして最終的に「やっぱり美知子さんかな」と回答すると、成田も同意。小栗は「自分に正直な人がたくさん出てくる作品ですけど、みんな途中から『おや?』という部分が出てきますよ」と一筋縄では行かないキャラクターばかりであることを示唆した。一方、二階堂は沢尻演じる静子を指名。「創作意欲を掻き立てられる人物っていうところが魅力的」と理由を明かすと、沢尻は「いつでもどうぞ。うふふ」といたずらっぽく笑みを向けた。
さらに舞台挨拶では、本作が第76回ヴェネツィア国際映画祭の公式イベント「ジャパンフォーカス」で上映されることが明らかに。小栗は「すごく日本を感じられる作品になっています。(太宰は)日本の文化じゃないと生まれなかった作家だと思うし、作家と編集者の関係って日本独特だなと思うので、海外の人がどう楽しんでくれるか興味があります」と期待を口にした。
「人間失格 太宰治と3人の女たち」は9月13日より全国ロードショー。
※「人間失格 太宰治と3人の女たち」はR15+指定作品
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おおとも ひさし @tekuriha
「人間失格」小栗旬、蜷川実花からの太宰治役ラブコールに「うれしかった」 - 映画ナタリー
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