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天候の調和が狂っていく時代を舞台に、離島から東京に家出してきた高校生・森嶋帆高と、祈るだけで空を晴れにできる不思議な力を持つ少女・天野陽菜の出会いを描いた本作。全国359館448スクリーンで本日封切られ、東宝によると15時時点で、興行収入250.3億円を記録した「君の名は。」の対比118%を記録する初日動員となっている。
構想から3年の月日を経て公開を迎え、新海は「実はまだちょっと不安です」と吐露。「この映画って、もしかしたら自分勝手な映画かもしれない。自分の大事な人ともっと多くの人たちの幸せ、どちらを選ぶかというとき、少しわがままな選択をする話でもあるんです。『自分もそうだよ』と思ってくれる人が世の中にたくさんいることを信じて作りましたが、同時にそうは思わない人もたくさんいると思います。これからたくさんの意見を浴びることになると思い、不安でもあり楽しみでもあります。時間をかけて皆さんが何を感じたか聞いていければ」と率直な心境を口にする。観終えたばかりの観客に向けて「映像や音楽で何百人の人が関わっていて、その代表として今日僕がここに立っています。アニメーターたち、背景美術たち、スタッフが今まで磨いてきた技の結晶がこの2時間ですので、それを浴びて楽しんでいただいたなら幸せです」とほほえんだ。
帆高役の醍醐は「胸がいっぱいです」と述べ、満面の笑顔に。「役者としてはもちろん、何より人間としてステップアップできたんじゃないかなと、感謝の気持ちでいっぱいです」と思いを伝える。陽菜役の森は「私自身も『天気の子』が大好きなので、やっと皆さんと語り合えるなと思って……たくさんの感想をお聞きしたいです!」と高ぶる気持ちを言葉にし、陽菜の弟・天野凪役の吉柳は「大人びていてイケメンで、凪は私の理想の男の子でもあったので、演じていて楽しかったです」とアフレコを振り返った。
若手キャストが緊張しながら話す様子に、帆高を雇うオカルト雑誌のライター・須賀圭介役の小栗は「いつアフレコに行ってもみんなが初々しくて。さっきもみんなで『緊張するね』っていうやり取りを聞いて、取り戻さなきゃな、その気持ち!と思いました」と目を細める。醍醐は小栗へ「一番憧れの俳優さんなので、いちファンとして観察してしまいました」とアフレコ中の行動を告白。「小栗さんが使ってる香水を教えてもらったら『次会うとき買って来てやるよ』と言って、今朝本当にくださったので今付けています。自信持てます、この香り!」と目を輝かせた。須賀の事務所で働く女子大生・夏美役の本田は「監督のやり遂げる力が帆高くんに乗り移っているようで。周りに何を言われても突っ込んでいく姿勢は、大人から見ると無謀だけど、止めたくなる気持ちをも変えてしまう強い力を感じました」と語った。
「君の名は。」に続き、本作の音楽を担当したRADWIMPSは現在ツアー中のため、舞台挨拶には参加ならず。新海は「ギリギリになって(野田)洋次郎さんが『違う気がする』と言って、その場で曲を編集し始めたことがありました」と制作時のエピソードを披露。「RADって本当にしつこいんです(笑)。こんなにギリギリになってもわがままになっていいんだと示してくれた気がします」と感謝し、最後に「少し気持ちが晴れるような、青空になるような映画を作ったつもりです」と呼びかけた。
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イサヤ @138_kaz
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