第41回ぴあフィルムフェスティバル(PFF)のコンペティション部門・PFFアワード2019の入選作品が7月1日に発表された。
PFFアワードは1977年にスタートした自主映画のコンペティション。これまで黒沢清、園子温、塚本晋也、矢口史靖、佐藤信介、李相日、荻上直子、タナダユキ、石井裕也ら映画監督を輩出してきた。
495本の応募作品から入選したのは18本。山戸結希が企画・プロデュースを担当したオムニバス「21世紀の女の子」に参加した
このたびの入選作発表にあたって、ぴあフィルムフェスティバルのディレクター荒木啓子は「映画・映像の学校に在籍し映画を撮る、あるいは卒業後、働きながら仲間たちと映画を撮る、ということが圧倒的な映画制作環境になってきたことが応募作から伝わります」「皆様のゼロから映画を生む情熱と真摯さに一同深い敬意を捧げます」とコメントしている。
第41回ぴあフィルムフェスティバルは9月7日から21日まで東京・国立映画アーカイブで開催。
※塚本晋也の塚は旧字体が正式表記
PFFアワード2019 入選作品
山口優衣「雨のやむとき」
末松暢茂「OLD DAYS」
中尾広道「おばけ」
佐藤奏太「温泉旅行記(霧島・黒川・嬉野)」
清水啓吾「きえてたまるか」
キヤマミズキ「くじらの湯」
金子由里奈「散歩する植物」
逵真平「自転車は秋の底」
田村将章「
しばたたかひろ「何度でも忘れよう」
今村瑛一「ビューティフル、グッバイ」
桑山篤「フォルナーリャの聖泉」
道岡円香「めぐみ」
小林瑛美「ワンダラー」
荒木啓子 コメント
「PFFアワード2019」へのご応募、ありがとうございます。
4か月を要している入選決定までの時間を短縮できないか、毎年試行錯誤を繰り返しておりますが<映画の時間は短縮できない>という現実に、本日の発表と至りましたことをご了解ください。
入選作品は、16名のセレクションメンバー全員での2日間に渡る最終討議を反芻しながら、論議の高まった作品を見直し決定します。
映画・映像の学校に在籍し映画を撮る、あるいは卒業後、働きながら仲間たちと映画を撮る、ということが圧倒的な映画制作環境になってきたことが応募作から伝わります。
<自主>や<商業>の定義も、映画を取り巻く環境の変化とあわせ、PFFの始まった1970年代には予想もできない困難さです。
そんな時代だからこそ「自分の映画を追い続ける映画」に特に力が宿るのではないか、と「映画」についての考察も活発に語られる本年の審査会議でした。
皆様のゼロから映画を生む情熱と真摯さに一同深い敬意を捧げます。
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金子由里奈の映画作品
リンク
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ウナム日月 @unamuhiduki
金子由里奈さんは『散歩する植物』で、今年のぴあフィルムフェスティバル入選もしています。
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