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本作は、ある事件をきっかけに“無実の加害者”に転落した訪問看護士・市子を主人公とするヒューマンサスペンス。復讐を果たすため、自由奔放な女・リサとして姿を変えてある計画を実行していくさまを追う。市子を筒井、訪問先の大石家長女・基子を市川、基子の恋人の美容師・米田和道を池松が演じた。そのほか須藤は鈴木辰男役、小川は基子の妹サキ役でキャストに名を連ねる。
まずマイクを握った筒井は、「同じ時間に『天気の子』のイベントをされているそうなので、マスコミの方々が1人もいらっしゃらなかったらどうしようと真っ青になってたんですが……」と詰めかけたマスコミ陣を見て安心した様子。復讐がテーマである本作にちなみ、今までに行った復讐エピソードを聞かれた市川は「小学校低学年のときの話なんですが、5歳上の姉は力も強いし口も立つしで、お菓子をとられたりしてもどうにもかなわなかったんです。それであるとき仕返ししようと、姉の一番大事なマンガを湯船に浸けました。でも、姉の傷付いた顔を見てすごくショックを受けてしまって、それから復讐はできなくなりました」と反省の色を見せる。
笑って市川の話を聞いていた深田は、「映画を作ることそのものが復讐かもしれません。20代のときは自主映画のコンペに落ちまくっていて、そのたびショックでした。でも、それが“受かった人たちよりも映画をいっぱい撮ってやる”と原動力にもなったと思います」と意外なモチベーションを明かした。また、須藤は「兄が親の白い靴に緑のペンで落書きをしたんですが、俺のせいにされたことがありました。それを根に持ちまして、兄が大事にしていた野球のサインボールにカッターで傷を付けたことがあります」とおずおずと話し、母との喧嘩のあとに復讐を行ったという小川は、「『歯ブラシを取って来て』と母に言われて、父の歯ブラシを取って渡したことがあります。母は気付かず磨いてました」と回想した。
現場を振り返った筒井は、「池松さんに初めてお会いするときは、さわやかに挨拶したかったんですけど、私が一番追い込まれてもどしているシーンが最初になってしまって。顔も真っ赤で涙をためてるような顔で会ってげんなりしてるだろうなと思ったら、本当に大人で優しくて……。本編での絡みも本当に楽しかったです(笑)」と本音を漏らし会場を沸かす。対する池松は「撮影前に筒井さんがキャベツをたくさん食べられていた日がありまして、『撮影前にキャベツをたくさん食べたけど気にしないでください』と言われました。全然大丈夫ですし、僕がどうこう言う話じゃないので……と思いつつ、撮影が始まったら、まあキャベツ臭くて」と暴露し笑いを誘う。すかさず「チャーミングな一面が見られました」と優しくフォローも入れ、イベントは幕を閉じた。
「よこがお」は7月26日より、東京・角川シネマ有楽町、テアトル新宿ほか全国で公開。
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