「
新しい持ち主ボニーと暮らすウッディとバズの新たな冒険を描いた本作。1作目から3作目までと同じく唐沢がウッディ、所がバズに声を当て、竜星が新キャラクターの手作りおもちゃフォーキーの声優を担当した。
イベントは来日ゲストによるトークセッションからスタート。クーリーは、シリーズ9年ぶりとなる新作について「皆さんもそうだと思いますが、私も『3』でシリーズ最後だと思っていました。しかしあれはウッディとアンディの関係の終幕であり、ウッディの冒険はまだまだ語るところがあると気付いたのです。それからとてもワクワクしながら本作の制作に取り掛かりました」と企画のきっかけを明かす。また「多くの人にとって大事な作品。それはもちろん私にとっても、またクルー全員にとっても。私たちは自らに多大なプレッシャーをかけて、愛したキャラクターをそのまま、そしてできるだけベストな状態でお見せしたいと考えました」とシリーズへの思いを述べた。
ピクサー初の長編フルCGアニメーションとして1作目の「トイ・ストーリー」がアメリカで公開されたのは1995年。ニールセンは「ウッディとバズはピクサーにとって、とても大事な存在。もう24年も一緒に過ごしてきました。2人の素晴らしい友情を描きながら、『トイ・ストーリー』の最後を皆さんにお見せできることが本当にうれしい」と挨拶する。クーリーもウッディとバズの関係性を振り返りながら「『4』ではとてもエモーショナルな結末が待っている。そこでは2人の友情が大事な鍵になっています」と説明。なおピクサー社からは250名以上が制作に携わっており、中には子供の頃に初めて観た映画が「トイ・ストーリー」という若いスタッフもいるという。
初登場となるフォーキーは、ゴミ箱に捨てられていた先割れスプーンから作られたおもちゃだ。ボニーの一番のお気に入りだが、本人は自分のことを“ゴミ”だと思っており、目を離すとすぐにゴミ箱に入りたがる。クーリーは彼を「ほかのキャラクターの鏡」と解説しながら「彼は自分の目的が、使い捨ての食事道具になることだけだと思っている。一方で、ほかのキャラクターは人生のもう1つの目的を見つけようと葛藤しているんです。例えばウッディは新しい家で自分の役割を見つけようとしていて、(故障している)ギャビー・ギャビーは自分の目的が果たせず悩んでいる。そしてボー・ピープは、さまざまな場所を経てまったく異なる考え方を持つようになった」と述懐。「それぞれが人生のもう1つの目的を見つけようとしている中で、フォーキーは彼らの鏡になっていると言えます」と続けた。
イベントでは、
また日本版キャストの唐沢、所、竜星も壇上へ。唐沢は「今までの展開とはまるっきり、そしてスケール感も違う。『心の声を聞け』というセリフもあるぐらい今回はすっかり大人です。ウッディとバズの感じも、関係も。ずっと変化している」と新作の内容に触れ、所もこの発言に深くうなずきながら「何年もやっていると、バズ・ライトイヤーを見ると『俺だ!』と思っちゃう。だから悲しい目に遭ってほしくないんですよ」とバズへの思い入れを吐露。現在26歳の竜星は「ずっと『トイ・ストーリー』と一緒に成長してきて、まさか僕が新しい作品の一員になれるとは。ここに立っていることがとても感動的です」と感慨を語る。日本版を鑑賞したクーリーは「パーフェクト。それぞれの役柄のエッセンス、そして感情を的確に捉えていたと思います。全編日本語で観たい」と称賛を贈った。
また唐沢は「劇中でアンディが成長していったように『1』の頃から映画と一緒に成長してきた人がいる。当時子供だった人が大人になって、家族を持って子供に『1』から見せることができる。日本の音楽に例えると、もはやサザンオールスターズ状態(笑)。3世代ぐらいがみんな楽しめるし、古さを感じさせない作品です」とシリーズの醍醐味をコメント。イベントの最後には、ボニーが劇中でフォーキーを作ったときのように、ゲスト陣がさまざまな装飾を使ってオリジナルの巨大フォーキーを作り上げる一幕も。クレヨンで色塗りを担当した所は、完成したフォーキーを横目に「大人6人がかりでこれですよ。茶の間の子供たちは『俺のほうがうまい』とか言わないでね」とボヤき笑いを誘った。
「トイ・ストーリー4」は、7月12日より全国ロードショー。
※ダイアモンド☆ユカイの「☆」は六芒星が正式表記。
※動画は現在非公開です。
関連記事
唐沢寿明の映画作品
関連商品
リンク
- 「トイ・ストーリー4」公式サイト
- 「トイ・ストーリー4」予告編
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
さけたらこ @saketara
「トイ・ストーリー4」監督来日、唐沢寿明や所ジョージに「日本版はパーフェクト」(写真19枚) - 映画ナタリー https://t.co/MLu4RhISiz