「去年マリエンバートで」4Kリマスター版が公開決定、シャネルが修復支援

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アラン・レネが監督を務めた「去年マリエンバートで」の4Kデジタル・リマスター版が、10月より東京・YEBISU GARDEN CINEMAほか全国で順次公開される。

「去年マリエンバートで 4Kデジタル・リマスター版」

「去年マリエンバートで 4Kデジタル・リマスター版」

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1961年のヴェネツィア国際映画祭で最高賞に当たるサン・マルコ金獅子賞を受賞している本作。時代も国も不明な石造りのホテルを舞台に、ある男から「去年マリエンバートで会いましたね」と声をかけられた女の姿が現実と幻想、過去と現在が錯綜する中で描かれる。デルフィーヌ・セイリグが女A、ジョルジュ・アルベルタッツィが記憶のないAに言い寄る男X、サッシャ・ピトエフがAとホテルに滞在している男Mを演じた。

脚本を手がけたのは、フランス文学の潮流ヌーヴォーロマンの代表的作家として知られ、映画監督としても活躍したアラン・ロブ=グリエ。また晩年のココ・シャネル自らAが着るドレス数着の衣装をデザインしている。クラシカルなブラックドレスの数々は「ドレス・ア・ラ・マリエンバート」と呼ばれ、ブリジット・バルドーをはじめ、劇中とまったく同じドレスをオーダーメイドした著名人が数多くいた。

このたびシャネルのサポートによって修復が施され、美しくよみがえった「去年マリエンバートで 4Kデジタル・リマスター版」。2018年のヴェネツィア国際映画祭でプレミア上映され、数々の女優たちがシャネルのドレスをまとって本作を鑑賞した。そのうちの1人であるティルダ・スウィントンは「まるで昨日作られた映画のよう。今の映画よりずっと新しく、過激。紛れもない傑作」と絶賛し、シャネルの衣装についても「単なる衣装としての役割を超越している」とコメントを残している。

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(c)1960 STUDIOCANAL - Argos Films - Cineriz

読者の反応

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伊藤浩樹 | アルプ CEO @itokin

これは🤩🤩🤩

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