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伊坂幸太郎の小説をもとにした本作は、“劇的な出会い”を待つだけの男・佐藤を軸にしたラブストーリー。
上映は、同映画祭で最大級の1000人のキャパシティを誇る中国・上海影城で行われた。上映後、Q&Aに登壇した今泉は「映画祭でたくさん映画がある中で、この映画を選んでいただいてありがとうございます。この広い会場が満席になっているのを見てすごくうれしいです」と挨拶する。
観客から「原作を1つの物語にまとめるために工夫したことはありますか?」という質問が挙がると、今泉は「伊坂作品を過去何作も担当されている脚本家の鈴木(謙一)さんと一緒に作っていきました。最初は1人で脚本を書きますと言ったんですが、全然書けなくて。鈴木さんに助けていただきながら進めていったという経緯があります」と脚本執筆作業を振り返った。
ここで、三浦からのサプライズコメントが司会によって代読されることに。三浦は「この作品は決して壮大ではないけれども、1人ひとりが確かに心に持っている『小さな愛』があふれている映画です。誰かが誰かを思い、その思いが連鎖を起こし、生まれる小さな奇跡の連続を大事に描いた作品となっています。この映画が上海の地で、ひと足早く皆さんにご覧いただけることを幸せに思います」と観客にメッセージを送った。
後半には、同映画祭のパノラマ部門に出品されている今泉の監督作「
さらに今泉は「小さな失敗とか、人間っぽい部分、人のダメさや弱さを描いているというのが、2作に共通しているところだと思っています。そして、そういうところに自分はすごく興味があります」とコメント。自身が着ていた服について「例えば、自分でホテルでアイロンをかけたらここをちょっと焦がしちゃったんですけど……そういうことがありながらもそれをポジティブに捉えていく、そんなことができたらいいなと思っています」と話した。
「アイネクライネナハトムジーク」は9月13日より宮城県で先行ロードショー。9月20日から東京・TOHOシネマズ 日比谷ほか全国で公開となる。なお本作は今年度の同映画祭コンペティション部門に選出された唯一の実写日本映画であり、受賞結果は6月23日に発表される。
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- 「アイネクライネナハトムジーク」公式サイト
- 「アイネクライネナハトムジーク」予告編
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おおとも ひさし @tekuriha
「アイネクライネナハトムジーク」今泉力哉、上海で「愛がなんだ」との共通点語る - 映画ナタリー https://t.co/21p6VOmAAy