大岡昇平の同名小説を映画化した「野火」は、第2次世界大戦末期のフィリピン・レイテ島を舞台に、飢えや孤独、恐怖に苛まれながらさまよい歩く兵士・田村の体験を描く物語。塚本が田村を演じたほか、
2015年7月に公開されて以来5年連続の全国上映となる本作。今年は東京・ユーロスペースをはじめとして、本日6月21日時点では全国30館でスクリーンにかけられることが決まっている。塚本は「ぜひ、劇場の大きなスクリーンと音響で、体感してくださいませ」とコメントした。
なお7月21日にはプレイベントとして、岡本喜八の妻であり映画監督・プロデューサーの岡本みね子と塚本のトークイベントが神奈川・川崎市市民ミュージアムで開催。トークの前にはドキュメンタリー「塚本晋也解説『野火』20年の軌跡」が上映される。同日11時からの岡本喜八監督作「肉弾」の鑑賞者はイベントへの参加が無料となるので、関心のある人は足を運んでみては。詳細は川崎市市民ミュージアムの公式サイトを確認してほしい。そのほか8月15日には、塚本がNHKラジオ第1放送の終戦の日特集企画「高橋源一郎と読む『戦争の向こう側』~2019年~」にゲスト出演する。
※塚本晋也の塚は旧字体が正式表記
塚本晋也×岡本みね子 トーク開催 川崎市市民ミュージアム特集記念上映プレイベント
2019年7月21日(日)神奈川県 川崎市市民ミュージアム
14:00~
<上映作品>
「塚本晋也解説『野火』20年の軌跡」
料金:一般 600円 / 65歳以上、大学生、高校生 500円 / 中学生以下 400円
※同日11時より上映の岡本喜八監督作「肉弾」鑑賞者は参加無料
終戦の日特集企画「高橋源一郎と読む『戦争の向こう側』~2019年~」
NHKラジオ第1放送 2019年8月15日(木)20:05~21:55
塚本晋也 コメント
戦後70年で公開しました「野火」。そのときすでに戦争にいかれた方々はほぼいらっしゃらなくなり、戦場での恐ろしいできごとが忘却の彼方に消し去られようとしていました。
それから丸4年。記憶はさらに遠くなり、戦争で起こったことはさらに遠くへ押しやられ、戦争の痛みを想像することができずにその道に突き進んで進んでしまうことへの
不安を感じます。さまざまな考え方がありますが、まずは「野火」を見ていただき、戦争の実際の恐ろしさを体で知っていただく──。その必要を感じています。
常に考えていなければいけないことではありますが、せめて1年に1度、戦争で起こったことを想像していただく機会にしていただけたら、と思います。
そこには絶対近づかないようにするために──。
ぜひ、劇場の大きなスクリーンと音響で、体感してくださいませ。
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リンク
- 「野火」公式サイト
- 「野火」予告編
- 川崎市市民ミュージアム 公式サイト
- NHKラジオ 公式サイト
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「野火」5年目の今夏もアンコール上映、塚本晋也と岡本みね子のトークも - 映画ナタリー https://t.co/G6HvdIfhRd