滝本誠と小谷元彦が「ハウス・ジャック・ビルト」トーク、ボウイやゴーギャンの話も

2

85

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 21 60
  • 4 シェア

ラース・フォン・トリアー監督作「ハウス・ジャック・ビルト」のトークイベントが去る6月15日に東京・代官山 蔦屋書店で開催され、美術・映画・ミステリー評論家の滝本誠と、美術家・彫刻家の小谷元彦が出席した。

左から小谷元彦、滝本誠。

左から小谷元彦、滝本誠。

大きなサイズで見る(全23件)

「ハウス・ジャック・ビルト」ポスタービジュアル

「ハウス・ジャック・ビルト」ポスタービジュアル[拡大]

1970年代の米ワシントン州を舞台に、アートを創作するかのように殺人に没頭する男ジャックが、“ジャックの家”を建てるまでの12年間を描いた本作。以前よりフォン・トリアーのファンだという小谷は「絶望感が強い作家さんでそこが面白いなと思っていて」と魅力を説明し、本作にデヴィッド・ボウイの楽曲「FAME」が使われていることに触れて「内容が連続殺人鬼ということもあり『アウトサイド』というアルバムを思い出しました」と語る。

左から小谷元彦、滝本誠。

左から小谷元彦、滝本誠。[拡大]

続いて、滝本がオスカー・マーティン=アモールバッハによる絵画「Harvest」を引き合いに、劇中に登場する大鎌のシーンについて「本作では農民が大鎌でザクっと草を刈る場面がいかにも幸せそうに描かれていますが、僕は恐怖以外の何物でもないと思いました」とコメント。それを受けて小谷は、本作にポール・ゴーギャンのタヒチ時代の絵画が差し込まれていることに関して「ゴーギャンの絵画には、我々はもともと誰なのかとか、どこから来て、どこへ行くのかという哲学があるのですが、本作でもその哲学がベースとなり、ジャックは何者で、どこへ向かうのかという疑問を示唆していたように感じました」と自身の考えを述べた。

「ハウス・ジャック・ビルト」は全国の劇場で上映中。

※「ハウス・ジャック・ビルト」はR18+指定作品

関連する特集・インタビュー

この記事の画像・動画(全23件)

(c)2018 ZENTROPA ENTERTAINMENTS31,ZENTROPA SWEDEN,SLOT MACHINE,ZENTROPA FRANCE,ZENTROPA KOLN

読者の反応

  • 2

う こ つ い @新潟市内でなんとなく生存中 @Niigata06406444

【イベントレポート】滝本誠と小谷元彦が「ハウス・ジャック・ビルト」トーク、ボウイやゴーギャンの話も - 映画ナタリー https://t.co/6lDzEPhATU

コメントを読む(2件)

関連商品

リンク

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャの映画ナタリー編集部が作成・配信しています。 ハウス・ジャック・ビルト / ラース・フォン・トリアー の最新情報はリンク先をご覧ください。

映画ナタリーでは映画やドラマに関する最新ニュースを毎日配信!舞台挨拶レポートや動員ランキング、特集上映、海外の話題など幅広い情報をお届けします。