黒沢清「旅のおわり世界のはじまり」ロカルノ映画祭クロージング作品に、邦画史上初

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黒沢清の監督作「旅のおわり世界のはじまり」が、スイスの第72回ロカルノ国際映画祭に、クロージング作品として正式招待された。

「旅のおわり世界のはじまり」メイキング写真

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「旅のおわり世界のはじまり」ポスタービジュアル

「旅のおわり世界のはじまり」ポスタービジュアル[拡大]

全編ウズベキスタンで撮影された本作は、“舞台で歌う”という夢を胸に秘めたテレビ番組リポーター・葉子が取材のためにウズベキスタンを訪れ、さまざまな出会いによって成長していく姿を描くもの。前田敦子が葉子を演じ、番組クルー役で加瀬亮、染谷将太、柄本時生が出演した。

ピアッツァ・グランデ

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現地時間8月7日から17日にかけて開催されるロカルノ国際映画祭では閉会式後に、8000人を収容するヨーロッパ最大の野外スクリーン“ピアッツァ・グランデ”で本作を上映。同映画祭に日本映画がクロージング作品として招待されるのは、これが初となる。

出品決定にあたって、前田は「大好きな映画の世界に身を置かせていただき、そして大好きで、心から尊敬する黒沢監督の作品で、ロカルノ国際映画祭という歴史ある祭典の大スクリーンで『旅のおわり世界のはじまり』を上映していただける喜びに胸を膨らませています」とコメント。黒沢は「ウズベキスタンの風景と、超巨大化した前田敦子とが、中世を思わせるスイスの避暑地の真っただ中に映し出されるなんて、いったいどうなるのでしょう。まさか失神する人は出ないでしょうね」と話す。また本年度の同映画祭で芸術監督を担当するリリ・インスタンは「ウズベキスタンで撮影された本作は、リポーターの主人公と番組クルーが伝説の怪魚を探して、シルクロードの果てを目指す物語と、夢のような歌劇が交錯する、とても美しく、新たな意欲に満ちた作品だと思いました」と語っている。

現在、黒沢と前田の現地入りを調整中。「旅のおわり世界のはじまり」は、6月14日に東京・テアトル新宿、ユーロスペースほか全国で公開される。

前田敦子 コメント

初めてのウズベキスタン、初めての長期海外ロケ、今回の撮影は、まさに「旅」でした。
大好きな映画の世界に身を置かせていただき、そして大好きで、心から尊敬する黒沢監督の作品で、ロカルノ国際映画祭という歴史ある祭典の大スクリーンで「旅のおわり世界のはじまり」を上映していただける喜びに胸を膨らませています。

黒沢清 コメント

ウズベキスタンの風景と、超巨大化した前田敦子とが、中世を思わせるスイスの避暑地の真っただ中に映し出されるなんて、いったいどうなるのでしょう。まさか失神する人は出ないでしょうね。

リリ・インスタン(ロカルノ国際映画祭芸術監督)コメント

ロカルノ国際映画祭のミッションは、新鋭監督作品の発掘から、映画監督の巨匠が挑む驚きに満ちた新たな挑戦を世界へ紹介すること。
このミッションを、オープニングからクロージングを通して具体化するにあたって、オープニング作品には、注目されるヨーロッパの新人作家の作品、クロージング作品には、現在日本の映画監督として最も重要な黒沢清監督が、新たな挑戦をした「旅のおわり世界のはじまり」の上映がふさわしいと考えました。ウズベキスタンで撮影された本作は、リポーターの主人公と番組クルーが伝説の怪魚を探して、シルクロードの果てを目指す物語と、夢のような歌劇が交錯する、とても美しく、新たな意欲に満ちた作品だと思いました。このような作品を、本映画祭のクロージング作品として上映できることを大変うれしく思っています。

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(c)2019「旅のおわり世界のはじまり」製作委員会/UZBEKKINO

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tAk @mifu75

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