「『カラダカルピス』500 メカニズム映画祭」の上映会が本日6月4日に東京・テアトル新宿で開催され、
「『カラダカルピス』500 メカニズム映画祭」は、「カラダカルピス」500の特徴的なメカニズム“継続”“沈殿物”“粉砕”“燃焼”をテーマに、4人の映画監督が短編をそれぞれ制作する企画。“継続”で山下が「idle time」、“沈殿物”で瀬田が「カントリー ライフ」、“粉砕”で片山が「ROCK'N ROLL」を手がけた。“燃焼”を担当した沖田の「ファミリータイプ」は明日6月5日に公式サイトで公開されるが、それに先駆け本日の上映会でスクリーンにかけられた。
喫茶店での一幕を撮った山下は「あの喫茶店は六本木にあるんですが、脚本を作りながら、現場を見に行ったりしていました」と振り返る。さらに劇中序盤に登場する男女の意味深な喧嘩シーンについて質問が飛ぶと、喧嘩の経緯は考えていなかったことを明かし、「僕が実際に大阪でああいう2人を見たんですよ。30代のお姉さんとモジモジした50代のおじさんがいて。女性が『なんで社長に言ったんですか!』って怒るのも、電話を取って、話し終わった後にまた怒り出すのもまんまやりました」と説明する。
「沈殿物というテーマに戸惑った」と話し始めた瀬田は、苦労した点として“鴨”を挙げた。「池に下見に行ったときはたくさんいたんですけど、機材を持って行ったら鴨がすべて飛び立ってしまって、結局戻って来なかったんです。冒頭に映っている鴨たちは別日にカメラマンさんが取りに行ってくれたもので。パンも用意したんですけど、鯉だけが寄ってきました(笑)」と予想外のハプニングに見舞われた様子。続いて大変だったことを聞かれた沖田は「最初にレンタルビデオ屋が潰れて泣くシーンがあるんですけど、それで泣くって……。(普通は)泣かないですからね」と話し、観客から笑いが漏れる。「それでたくさんテイクをやって、ほとほと疲れた」と回想。
片山は、出演した韓英恵について「運動神経がいいイメージだったんですけど、自転車で曲がるのがやっとみたいな人」と話し、「スケート場で『待って待って』という場面もリアルに滑れないさまが出ていたんです」と笑いながら暴露。周りの反響については「(現在公開中の)3本とも観てくださった方が『すべて面白かった』と言ってくれたり、『こういう試みは新しいね』と関心を持ってくれました」と述べ、「別の飲料や食べ物でもやっていただけたら」と今後に期待し、イベントの幕を閉じた。
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