太賀×衛藤美彩で「静かな雨」映画化、監督は「四月の永い夢」の中川龍太郎

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太賀と元乃木坂46衛藤美彩がダブル主演を務める「静かな雨」の製作が決定した。

「静かな雨」

「静かな雨」

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「静かな雨」の原作は、「羊と鋼の森」で知られる宮下奈都が2004年に発表し、第98回文學界新人賞の佳作に入選した小説。大学で生物考古学研究助手をしている行助はある日、パチンコ屋の駐車場でたい焼き屋を見つけ、そこを経営するこよみと少しずつ親しくなっていく。しかし、交通事故に遭い意識不明になってしまったこよみ。彼女は奇跡的に意識を取り戻すが、1日経つと事故以降の記憶が消えてしまう後遺症を負う。

太賀が行助、衛藤がこよみ役で出演。太賀は「記憶が失われていくヒロインの目に映るのは、曖昧でどこか不確かな光景なのかもしれません。その世界に僕が持ち寄れるものは、確かで純粋な優しさだけだと思って演じました」と撮影を振り返る。衛藤は「お話しを聞いた時は私で務まるのか不安な気持ちの方が大きかったです」と明かし、「でも静かな雨の原作を読ませて頂いて、この物語の世界観が本当に素敵で、ユキスケとこよみの生きている時間が優しく温かく、私もこの世界の中で生きてみたい!と素直に感じました」と出演を決めた理由を述べた。

監督は「四月の永い夢」「わたしは光をにぎっている」の中川龍太郎が務める。中川は「太賀さんが演じる、足を引きずりながらも一歩ずつ前進しようとする青年は僕たちの写し鏡。彼が、衛藤美彩さんの演じる、失われた自然の精霊と出会い、静かな奇跡を起こす姿を劇場の暗闇でみなさまと共有できるのを楽しみにしています」とつづった。

「静かな雨」は2020年新春より全国にて順次ロードショー。なお明日6月6日には「静かな雨」の文庫本が発売される。

太賀 コメント

「静かな雨」より、行助役の太賀。

「静かな雨」より、行助役の太賀。[拡大]

この作品に対する想いを一言では表現できない。それほど、監督と沢山の言葉を交わし、悩み考え抜いて現場に臨みました。
記憶が失われていくヒロインの目に映るのは、曖昧でどこか不確かな光景なのかもしれません。その世界に僕が持ち寄れるものは、確かで純粋な優しさだけだと思って演じました。
素晴らしいスタッフの方々、素敵なキャストの皆さんと過ごした日々は、中川監督の強烈な個性が引き寄せた、映画作りにおける奇跡のようでした。ぜひ、劇場に観に来てください。

衛藤美彩 コメント

「静かな雨」より、こよみ役の衛藤美彩。

「静かな雨」より、こよみ役の衛藤美彩。[拡大]

初映画が初主演ということで、お話しを聞いた時は私で務まるのか不安な気持ちの方が大きかったです。でも静かな雨の原作を読ませて頂いて、この物語の世界観が本当に素敵で、ユキスケとこよみの生きている時間が優しく温かく、私もこの世界の中で生きてみたい!と素直に感じました。監督、スタッフの皆様、ユキスケ役の太賀さん始め、沢山の方に支えて頂きながら無事撮り終える事が出来ました! 早く皆さんに観て頂きたいです。

中川龍太郎 コメント

山を切り崩して造成された人工の街のその片隅。
そこには、ささやかな生活があって、わずかばかりの自然の残響が音楽として満ちている。その歓びと哀しみと希みを描きたくてこの物語を映画にさせてもらいました。太賀さんが演じる、足を引きずりながらも一歩ずつ前進しようとする青年は僕たちの写し鏡。彼が、衛藤美彩さんの演じる、失われた自然の精霊と出会い、静かな奇跡を起こす姿を劇場の暗闇でみなさまと共有できるのを楽しみにいています。

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(c)2019「静かな雨」製作委員会 / 宮下奈都・文藝春秋

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