2020年度前期のNHK連続テレビ小説「エール」の会見が本日6月3日に東京・NHK放送センターで行われ、
連続テレビ小説102作目となった本作では「栄冠は君に輝く」「六甲おろし」など生涯で約5000曲を生み出した作曲家・古関裕而と、その妻で歌手としても活躍した金子をモデルに、音楽とともに生きた夫婦の姿が描かれる。二階堂は、窪田演じる天才作曲家・古山裕一の妻・関内音(せきうちおと)を演じることが決まった。
2カ月ほど前から始まり、延べ2802名が参加したというオーディションを勝ち抜いた二階堂。「『エール』の製作発表を聞いて、この作品に携われたらと思いオーディションを受けさせていただきました。実は昨日結果を聞いたばかりで、嘘なんじゃないかなって、歩いてて落とし穴があったりしたらどうしようって思ってたんです」と喜びと驚きが入り混じった表情を見せる。続けて「窪田さん演じる裕一を明るく元気に支えていけたらいいなと思います。本当にこの作品に携わることができるんだとうれしい気持ちでいっぱいです」と笑顔を見せた。一方窪田は、「ふみちゃんが音さんを演じることを3日前に聞きました。マネージャーから絶対誰にも言うなとすごく言われていて、ずっと我慢していたんです(笑)」と秘密を守り続けたことを明かしつつ、「ふみちゃんとは以前に作品をご一緒したことがあって、そのときのキャラクターの作り方や芝居の入り方を魅力的に感じていました」と二階堂への印象を話す。
役のモデルとなった古関は福島県福島市の出身ということで、福島に対する思いを聞かれる場面も。窪田は「この作品が製作されることを福島の方々が駅前でお祝いしてくださってる様子を写真で見せていただいて、古関さんは本当に愛されてるんだなと改めて思い知りました」と主演の重みを噛み締める。「悲しいことはあったと思うんですが、そういう方々お一人お一人に、古関さんの人生をたどりながら音さんと一緒に、音楽だったり人の愛情だったりいろいろな面を伝えていけたらなと思っています」と意気込みを述べた。二階堂は「ジヌよさらば ~かむろば村へ~」で福島ロケを行ったことを挙げ、「西田敏行さんとご一緒させていただいたんですが、西田さんの出身地でもあったので、思い出話をすごく聞かせていただきました。撮影していた場所は自然があって、朗らかな方が多くて、素敵な場所だなという印象を持っております」と当時を振り返る。会津若松に赴いたことがあるという窪田は、「馬肉が有名ですよね? 2kgは食べたと思います、ものすごくおいしくて」と満面の笑みを浮かべた。
また、二階堂はオーディションを受けた理由を尋ねられると「古関さんは、本人の苦悩がありながらも、いろいろな方々に勇気や元気を与えてきた人で、その奥さんという役だったので。古関さんの隣で一緒に支え合って生きる女性を演じたいなと思いました」とコメント。土屋が「オーディションには非常に難しいシーンもあった」と話すと、二階堂は「1次はその場で台本をいただいて、2人1組になって隣の女性と姉妹役をやったり……。2次では事前にいただいていた台本でお芝居して、そこで初めて歌を歌うシーンがありました」と歌手役ならではのテストがあったことを明かす。「『長崎の鐘』を歌わせていただいて、すごく緊張しました。大丈夫だったかな、自分はできていたのかなと。とても貴重な経験をさせていただいて、だからこそこの役は絶対にやりたいと思っていたんです」と役を射止めたうれしさをにじませていた。
「ハゲタカ」の林宏司が脚本を担当した「エール」はNHK総合、NHK BSプレミアムにて2020年春放送スタート。なおクランクインは9月を予定している。
※記事初出時より、脚本家に変更がありました。脚本担当は清水友佳子、嶋田うれ葉となります。
NHK連続テレビ小説「エール」
NHK総合、NHK BSプレミアム 2020年春放送スタート
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