「海獣の子供」監督、石橋陽彩を抜擢したきっかけは「リメンバー・ミー」と明かす

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劇場アニメ「海獣の子供」のトークショーが本日6月2日に埼玉・ららぽーと富士見にて行われ、キャストの石橋陽彩、監督の渡辺歩が登壇した。

左から石橋陽彩、渡辺歩。

左から石橋陽彩、渡辺歩。

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「海獣の子供」ポスタービジュアル

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五十嵐大介のマンガを原作に、STUDIO4℃がアニメーション制作を手がけた本作。中学生の少女・琉花が、ジュゴンに育てられた兄弟・空と海に出会い冒険を繰り広げるさまが描かれる。海役に石橋を抜擢した理由について、彼が主人公ミゲルの吹替を担当したディズニー / ピクサー作品「リメンバー・ミー」を挙げた渡辺。「14歳という年齢感を、しっかりと表現できる人がいいと思っていました。海の声は、自然体で全体を包み込むような優しさが欲しいと考えていて『リメンバー・ミー』の石橋さんの声を聞いたときに、この人しかいない!と思いました」と明かす。

石橋陽彩

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石橋は「海の柔らかい感じが自分に合っているのかなと思いましたが、海は喜怒哀楽が豊かで、表情がコロコロ変わるので難しかったです」と自身の役を述懐。アフレコ時を「音もなくて、ほかの出演者の方の声も入っていなかったので、怖い部分もありました。監督がブースの中にいてくださって、自分の思う海と監督の思う海がだんだん重なり合って、一緒にキャラクターを作っていくことができました」と振り返ると、渡辺は「映画全体の1発目のアフレコだったので、模索しながらの作業でした。石橋さんの声が基準になったので、キャスト全体のアフレコがうまく進みました」と称賛する。

「海獣の子供」のトークショーの様子。

「海獣の子供」のトークショーの様子。[拡大]

日本のアニメと海外のアニメの違いを尋ねられると、石橋は「海外のアニメーションは吹替だったので、英語のセリフの長さに日本語を合わせていくことが難しかったです」と回答。渡辺は「根本的なところは一緒で、世界共通の表現方法だと思います。日本のアニメーションは非常に可能性を秘めているので、若くして才能に恵まれた石橋さんとともにもっと海外へ進出していくべきですね(笑)」と続けた。

「海獣の子供」は6月7日より全国ロードショー。

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(c)2019 五十嵐大介・小学館/「海獣の子供」製作委員会

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