フランス映画祭の上映作発表&クロード・ルルーシュら来日決定、中谷美紀「私の青春」

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フランス映画祭2019 横浜のラインナップ発表記者会見が、本日5月28日に東京・フランス大使館にて開催され、フェスティバル・ミューズを務める中谷美紀らが出席した。

フランス映画祭2019 横浜ラインナップ発表記者会見の様子。左から川口均、イザベル・ジョルダーノ、中谷美紀、林文子、ローラン・ピック。

フランス映画祭2019 横浜ラインナップ発表記者会見の様子。左から川口均、イザベル・ジョルダーノ、中谷美紀、林文子、ローラン・ピック。

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ユニフランス設立70周年、神奈川・横浜と仏リヨンの姉妹都市提携60周年にあたる本年。27回目の開催となる今回のフランス映画祭は、昨年に引き続き横浜での開催となる。上映作品は「パリの街」「女性の視点で捉えた現代」「見捨てられた人々の報復・反逆」という3つのテーマから選出された。

「シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢」 (c)2018 -Tresor Films-Chi-Fou-Mi Productions-Cool industrie-Studiocanal-Tf1 Films Production-Artemis Productions

「シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢」 (c)2018 -Tresor Films-Chi-Fou-Mi Productions-Cool industrie-Studiocanal-Tf1 Films Production-Artemis Productions[拡大]

「ゴールデン・リバー」ポスタービジュアル (c)2018 Annapurna Productions, LLC. and Why Not Productions. All Rights Reserved.

「ゴールデン・リバー」ポスタービジュアル (c)2018 Annapurna Productions, LLC. and Why Not Productions. All Rights Reserved.[拡大]

映画祭は、マチュー・アマルリック主演の「シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢」から開幕。さらに「男と女」のクロード・ルルーシュの新作であり、第72回カンヌ国際映画祭にも出品された「男と女III 人生最良の日々(仮題)」、第31回東京国際映画祭東京グランプリを受賞した「アマンダと僕」、第72回カンヌ国際映画祭ある視点部門に出品されたアニメーション「カブールのツバメ」、パスカル・ロジェによるホラー「ゴーストランドの惨劇」、第69回ベルリン国際映画祭金熊賞受賞の「シノニムズ」など16作品の上映が決定している。ベル・エポックの美しいパリを巡るミッシェル・オスロの最新作「ディリリとパリの時間旅行」や、ジョン・C・ライリー、ホアキン・フェニックス、ジェイク・ギレンホールらが共演し、第75回ヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞に輝いた「ゴールデン・リバー」もラインナップした。

「ディリリとパリの時間旅行」ポスタービジュアル (c) (c)2018 NORD-OUEST FILMS - STUDIO O - ARTE FRANCE CINEMA - MARS FILMS - WILD BUNCH - MAC GUFF LIGNE - ARTEMIS PRODUCTIONS - SENATOR FILM PRODUKTION

「ディリリとパリの時間旅行」ポスタービジュアル (c) (c)2018 NORD-OUEST FILMS - STUDIO O - ARTE FRANCE CINEMA - MARS FILMS - WILD BUNCH - MAC GUFF LIGNE - ARTEMIS PRODUCTIONS - SENATOR FILM PRODUKTION[拡大]

会期中は、今年度のフランス代表団・団長を務めるクロード・ルルーシュ、「シンク・オア・スイム」の監督ジル・ルルーシュ、「アマンダと僕」の監督ミカエル・アースとキャストのヴァンサン・ラコスト、「カブールのツバメ」の監督ザブー・ブライトマンとエレア・ゴベ・メヴェレック、「ディリリとパリの時間旅行」のオスロが来日。そのほかの上映作からも、「社会の片隅で」の監督ルイ=ジュリアン・プティ、「愛しのベイビー」の監督リサ・アズエロス、「ウルフズ・コール」の監督アントナン・ボードリーとキャストのフランソワ・シヴィル、「スクールズ・アウト」の監督セバスチャン・マルニエらがゲストとして参加する。さらに「シノニムズ」の監督ナダヴ・ラピド、「マイ・レボリューション」の監督ジュディス・デイヴィス、「アイディアル・パレス シュヴァルの理想宮(仮題)」の監督ニルス・タヴェルニエも含む計18人が来日する予定。追加ゲストも調整中とのことだ。

また映画祭では、この1年間で死去した作曲家、ミシェル・ルグランとフランシス・レイを偲ぶトリビュート企画を実施。6月20日のオープニングセレモニーではルグランの追悼企画として3曲、6月21日の「男と女III」上映ではレイの追悼企画として3曲が、慶應義塾大学の学生バンドにより演奏される。さらに会期中には、クロード・ルルーシュやオスロ、マルニエらが各大学でマスタークラスも実施する。

中谷美紀

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会見に登壇した中谷は、まず流量なフランス語で挨拶。そして日本語で「港町である横浜は、映画の街カンヌに似ています。映画はさることながら、街の風情も楽しんでいただけましたら幸いです」とスピーチした。また「私の青春はフランス映画」と話す中谷は、10代の頃に夢中になった「気狂いピエロ」「大人は判ってくれない」「男と女」「愛と哀しみのボレロ」といった作品の数々を挙げ「フランス映画のよいところは、光と陰を大切に捉えているところ。人々の人生をつぶさに見つめ、弱者にも温かいまなざしを向けている。ときにはピリッとした辛口なジョークが盛り込まれているところも魅力」と語る。かつて、フランス映画を観るためにミニシアターを1日に4館ハシゴしたこともあったそうで「シネ・ヴィヴァンとかシネパトスとか……なくなってしまった映画館を思うと悲しくなってしまう」と思いを馳せた。

左からイザベル・ジョルダーノ、中谷美紀、林文子、ローラン・ピック。

左からイザベル・ジョルダーノ、中谷美紀、林文子、ローラン・ピック。[拡大]

そのほか会見には、横浜市長の林文子、日産自動車副社長の川口均、駐日フランス大使のローラン・ピック、ユニフランス代表のイザベル・ジョルダーノも出席。2018年にはカルロス・ゴーンの逮捕が世間を騒がせたことから、川口は「日産とルノーの関係について騒がれていますが、アライアンスを大切に、フランスを大切にやっていますので、この(映画祭からの)ラブコールを真摯に受け止め、今年もスポンサーをやらせていただきます」と宣言した。

※「ゴーストランドの惨劇」はR15+指定作品

フランス映画祭2019 横浜

2019年6月20日(木)~23日(日)神奈川県 横浜みなとみらいホール、イオンシネマみなとみらいほか
<上映作品>
「シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢」
「男と女III 人生最良の日々(仮題)」
「ゴールデン・リバー」
「アマンダと僕」
「カブールのツバメ」
「ゴーストランドの惨劇」※R15+指定作品
「ディリリとパリの時間旅行」
「社会の片隅で」
「愛しのベイビー」
「ウルフズ・コール」
「スクールズ・アウト」
「シノニムズ」
「マイ・レボリューション」
「アイディアル・パレス シュヴァルの理想宮(仮題)」
「崖っぷちの女たち」
「嵐」

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