バンドを一目見ようと、イベント会場には約1500人のファンが集結。メンバーが会場後方から歩きながら現れると、割れんばかりの歓声や絶叫が沸き起こった。1人ずつ挨拶を終えたのち、佐野は約半年にわたって楽器の練習に励んだ日々を振り返る。「もりりん(森永)はドラムの経験者だったけど、ほかは楽器に触ったことないメンバーが集まって。これはヤバいんじゃないか?というところからスタートしたんだけど、多くの方が支えてくださいました。みんなで毎週のように集まって、バンドのような関係性を築き上げ、映画の中にもそれが表れていると思います」と感慨深そうに語った。
練習を始めた頃から成長した点をMCに尋ねられると、佐野は「なんだろうなあ」と熟考する。悩んだ末に助けを求めるも、森永は「そんなにないの!?」と驚愕。すると眞栄田より「最初は弾きながら歌えないって言ってたから、そういうことなんじゃないですか?」とフォローが入り、佐野は「ありがとう、相棒! たどたどしいんですけど、今では(歌いながら演奏が)できるようになったことですかね」と晴れやかな表情で答える。
続いて森永は「今日は朝4時から並ばれていた方もいるようで。ありがとうございます」と感謝し、「この人たちを守らなければという、父性や母性に似た感情で4人を見守らせていただきました」とメンバーと過ごした日々を回想した。山田は「本当にバンドをやっている方たちと同じくらい絆が育ちました」と胸を張り、役者デビューを飾った眞栄田は「ゼロからのスタートだったので、成長しかなかったです。いろんなことを学ばせていただいた作品です」としみじみ。音楽に苦手意識があったという鈴木は「一から音楽を好きになれた作品です」と喜びを口にした。そして佐野が「ついに明日公開です。僕ら5人のはもちろん、多くのスタッフさんや沖縄の皆さんの思いが詰まった作品を届けます!」と呼びかけ、メンバーはライブのためのスタンバイを始める。
“小さな恋のうたバンド”として改めて登場した5人は、まず最初に「小さな恋のうた」の演奏を開始。サビでは観客も一緒になって合唱し、会場の一体感が高まった。演奏が終わり、佐野が「早いものではありますが、次が最後の曲です」と伝えると観客からは惜しむ声が。そして佐野の「みんなに届くといいな。届け、『あなたに』」という言葉を合図に、曲のイントロが鳴り出す。映画と同様に力のこもったライブが繰り広げられ、最後に手を取り合って深くお辞儀するメンバーへ向けて観客から温かな拍手が送られた。
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- 「小さな恋のうた」予告編第2弾
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佐野勇斗ら“小さな恋のうたバンド”、公開前夜祭ライブで1500人のファン揺らす(写真31枚) - 映画ナタリー https://t.co/yPkkxLDraC