本作では、人情に厚い大工の棟梁が不器用で臆病な少年の心を成長させていくさまが描かれる。長渕が大工・川崎信吾を演じ、飯島と山口は彼の妻と娘に扮した。広末と潤浩は川崎が出会ったシングルマザーとその息子、瑛太は川崎の弟子として出演する。
初めに「20年ぶりの映画出演ということになりますがどうですか?」とMCから質問を受けた長渕は、「20年ぶりって言われるの嫌なんです。その間、遊んでたみたいでしょう?(笑)」と話しつつ、「でも現場は最高で、みんなファミリーですね」と撮影現場の和やかさに触れた。飯島は「とても破天荒な夫を優しく温かく見守っている妻を演じてるんですが、実は夫を手のひらで転がしているような役です。こんなことでもない限り、長渕さんを転がすことができないので、とても楽しくやらせていただいてます」と役得な部分を告白。
山口は「役と違って私自身は明るいかどうかはわからないですが、川崎家の中にいるとなんだかすごく明るくなれて、助けられながら撮影をしています」と、長渕や飯島との“家族の絆”が深まっている様子を見せる。潤浩と親子を演じた広末は「潤浩くんは、見たまんまでめちゃくちゃかわいかったです。最近はキャッチボールをしたりしています」と母親の顔を見せ、潤浩が現場について「みんながいろんなことをしてて勉強になるなと思いました」と話すとキャストたちから笑顔がこぼれた。
プライベートでも長渕と親交があるという瑛太が、長渕への強い思いを明かして涙ぐむシーンも。「剛さんの生き様に、小学生の頃強烈な印象を受けました。そこからギターを覚え、剛さんの曲を歌い、そんな生活を今このときまで続けてきています。苦しいときや弱い自分が出てきたときも剛さんの曲に支えられ、這い上がっていかなきゃいけないんだと思わされています」と長渕の影響力の大きさを語った。長渕は「かわいくてしょうがない」という瑛太に対して、「すっと役に入って、すっと消えていくんですよ。風のように現れて風のように去っていくんです」とコメントする。
撮影現場でつい感動し涙してしまうことがあるという長渕の話には、広末も賛同。「あるシーンのカットがかかってから、恥ずかしいくらい涙が止まらなくなったことを思い出しました。私の人生にもこんなに親切な人がいてくれたらよかったのになと。私が演じた芽衣はこの人に出会えて幸せだなと感じました」と声を詰まらせる。長渕からアドリブで缶コーヒーを渡されたシーンでは、涙をこらえるのに精いっぱいだったという。
また長渕からは、飯島に3回ビンタされたシーンのエピソードも飛び出す。1回目は飯島が叩いてから噛んでしまい、2回目は長渕が反射的に目をつむり、結果3回ビンタを浴びる羽目になったことが明かされた。
「太陽の家」は2020年に全国ロードショー。なおGYAO!の特設ページ「長渕剛40周年特集」では、キャストのコメント映像が配信中だ。
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