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「キングダム」は紀元前の中国春秋戦国時代を舞台に、大将軍になるという夢を抱く戦災孤児の少年・信と、中華統一を目指すのちの秦の始皇帝・えい政の姿を描く歴史エンタテインメント。主人公・信を演じた山崎は、客席通路を通って登壇し「皆さんの顔を見て、『(映画が)よかった』って言っていただけてうれしく思います。安心しました」と胸をなでおろす。クランクアップの際はこみ上げる思いがあったそうで「信という役に出会えてよかった。最後に信として挨拶してしまって、それくらい信が大好きで、“信になっていたんだな”と気付きました」と振り返った。
のちの秦の始皇帝・えい政と、信の幼なじみ・漂の2役を務めた吉沢。4度目となる山崎との共演を経て「もちろん今までも本気だったとは思いますが、山崎賢人という同世代のトップを走り続けている役者の本気を見せつけられました」としみじみ語った。
信たちと行動をともにする河了貂役の橋本は、原作ファンでもあることから「実写化すると聞いて、最初はできないと思っていました」と赤裸々に話し、「撮影を見ていて、これは大丈夫だなって、いちファンとして確信しました。壮大なスケール感という面で、原作のよさを残せていると思う。原作ファンの方にもぜひ観ていただきたいです」とアピールした。
成きょう役の本郷は、憎まれ役の同キャラを“ハマり役”と紹介され「アンケートしてみましょう。成きょうのこと、嫌いな人ー?」と観客に問いかける。客席から手が挙がったのを見て、本郷は「これはいいことですよ、そういうお芝居をしたので。普段の生活の中でああいう振る舞いをすると友達がいなくなっちゃうので、映画の中でしかできないと思って思い切りやりました」とまくしたて、横の共演者たちを指し「こんなにすごい人たちが、僕ごときを倒しに来てくれるんですよ!?」と笑いを誘う。さらに司会に「普段の本郷さんは……?」と確認されると、「すーっごい、いい子。好青年です」と強調した。
秦の六大将軍・王騎役の大沢は、劇中で醸し出すオーラに関して「現場でほかの役者さんや監督が空気を作り出してくれたので、僕はただそこにいるだけだった」と述懐。それを聞いた楊端和役の長澤は「すごかったですね。体が大きくて……(笑)。でも『ンフ』って笑うのを見て、『これこれ、これが王騎だ!』って思いました」とコメントした。
ここで劇中で描かれる信やえい政の夢にちなみ、キャストたちが“新元号発表”風に各々の夢を語ることに。山崎は、信の夢である「天下の大将軍」と書かれたパネルを掲げ「信としてこのまま生き続けたい。天下の大将軍になるまでやりたいなって思います。これはいやらしい意味はまったくなく、素直に思います」と説明し、吉沢から「どこにいやらしい思いがあるっていうの?(笑)」とツッコまれる。そんな吉沢は「びっくりなんですけど……」と言いながら、自身もえい政の夢である「中華の唯一王」というパネルを見せ「理由は賢人とまったく一緒です。もう言うことないです!」とコメントした。
また橋本、本郷、大沢は全員「続編」という夢を打ち明ける。本郷は「成きょうは今後、マンガでは活躍するんです。そこまで続いてくれたら好感度が得られるのかな」と、橋本は「河了貂が軍師になるところもやってみたい」と野望を明かした。最後に、原作にあるエピソードを引用し「蛇甘平原」という夢を掲げた佐藤。「もう(続編の)サブタイトルは決まってます。今回いろいろなことをやったんですけど、ここに描かれていないことが詰まっているんです。最初に映画化の企画を聞いた9年前、直感で無理だと思った。でもそれから7年後、またこの話が来たときに『今ならできる』と感じたんです。それで今、なんとなく『これなら蛇甘平原ができる』と思える」と自信をのぞかせた。
舞台挨拶の締めくくりには、山崎が「込めるものは込めたので、これからは皆さんが広めていってください。よろしくお願いします」と観客に訴えかけた。
※山崎賢人の崎は立つ崎(たつさき)が正式表記
※えい政のえいは上に亡、中に口、下左から月、女、迅のつくりが正式表記
※成きょうのきょうは虫偏に喬が正式表記
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