J・A・バヨナが「マローボーン家の掟」2つの世界でもがく子供たちを語る

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4月12日に封切られる「マローボーン家の掟」より、製作総指揮を担当したJ・A・バヨナのインタビューコメントが到着した。

J・A・バヨナ

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「マローボーン家の掟」ポスタービジュアル

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本作は森の中に佇む屋敷で「屋敷を離れてはならない」「鏡をのぞいてはならない」など、5つの掟に従いながら生きる4人兄妹を描いたスリラー。心優しい母を病気で失った彼らが殺人鬼である父親を殺害したことを機に、屋敷に隠された恐ろしい秘密が浮かび上がっていく。バヨナ監督作「永遠のこどもたち」「インポッシブル」で脚本を手がけたセルヒオ・G・サンチェスが初めてメガホンを取った。

「マローボーン家の掟」

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バヨナはサンチェスと組んだ上記2作品との共通点について、映画の冒頭数分の描写に言及しながら説明。「母親が床に線を引き『今から、何もかも変わるわよ』と言うところ。これは彼女が子供たちに向けた率直なメッセージ。この線を越えたら、たとえ本質的にはまだ子供でも、大人にならざるを得ないと子供たちに告げている」と解説する。これまでの作品同様「子供の視点」に焦点を当てていると明かし「キャラクターたちは、2つの世界の間でもがき苦しむ。なんとか子供の世界に留まろうとするが、成長することは運命付けられていて、やがて大人の世界へ仲間入りするんだ」と続けた。

「マローボーン家の掟」撮影現場でのセルヒオ・G・サンチェス(右)とチャーリー・ヒートン(左)。

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サンチェスの監督デビューについては「彼が監督の世界へ踏み出した機会を分かち合えたことは、僕の映画人生の中でもっとも名誉なことの1つ」と喜びを語る。監督としての働きぶりに関しては「徐々に映画で頭がいっぱいのユニークでゾクゾクするほど魅力的な監督になっていく様子は、かたわらで見ていて素晴らしかった」とコメント。また脚本を読んだ段階から「驚くほど素晴らしい映画になる」と確信していたと話す。

「マローボーン家の掟」

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そして「僕たちは、ある意味成長しながら映画を作っていると信じている。映画を完成させた者たちは、自分たちのことがよくわかるようになる。それが、たとえ手厳しい発見であっても。今回、僕たちがすでに卓越した監督と呼ぶセルヒオとともに、複雑でワクワクする『マローボーン家の掟』の制作を終えて、セルヒオも僕も恐らくかなり成長したと言える。僕たちが思い描いた通りの映画になった」と作品への自信をのぞかせた。

「マローボーン家の掟」は、東京・新宿バルト9ほか全国でロードショー。

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