本作は、イラク戦争の大義名分である「大量破壊兵器」の存在に疑問を持った実在の記者たちの奮闘を描いた物語。
映像には、ハレルソン演じるジョナサンとマースデン扮するウォーレンが大手メディアとは反対の記事を書いたことにより、身内からも責められて葛藤するシーンが切り取られている。アメリカ全体がイラク侵攻へと突き進んでいく中、2人は政府が確実な証拠を出していないと主張する記事を信念のもとに書き続けていたが、ウォーレンの恋人リサの父親たちからも厳しく追及されてしまう。
久米宏は「私立探偵と同じように 新聞記者はタフでなければならない 真っすぐに真っすぐに斬り込んでいく そんな記者が欲しい」、町山智浩は「アメリカでも日本でも報道よりも政権を信じたがる人々が増えている今こそ観るべき映画」とそれぞれ語っている。そのほかのコメントは、下記に掲載した。
「記者たち~衝撃と畏怖の真実~」は3月29日より東京・TOHOシネマズ シャンテほか全国でロードショー。
江國香織(小説家)コメント
疑う知性が必要なのは、記者たちに限ったことではない、という警鐘のような映画。
ロブ・ライナーはほんとうに誠実な才人だと思う。
久米宏 コメント
私立探偵と同じように 新聞記者はタフでなければならない
真っすぐに真っすぐに斬り込んでいく そんな記者が欲しい
橋本五郎(読売新聞特別編集委員)コメント
ジャーナリズムはいかにあるべきか、その「原点」を教えてくれる。
孤立を恐れず「事実」を1つ1つ確かめていく先にしか「真実」はないということであり、部下の情熱を確固たる信念で支える上司の存在が必須であるということだ。
金平茂紀(テレビキャスター)コメント
アメリカがイラク戦争に突き進む中、その戦争の大義はウソだと、ファクトに基づき報じ続けたアメリカの記者たちがいた。
とても少数だったが。でもその少数者が、ウソをつく政府に対し私たちが何をすべきかを教えてくれた。
町山智浩(映画評論家)コメント
「911 テロの黒幕」「核兵器を持っている」そう言ってブッシュ政権はイラクに攻め込んだが、それが嘘っぱちであることは当時既に新聞に書かれていたのに。
アメリカでも日本でも報道よりも政権を信じたがる人々が増えている今こそ観るべき映画。
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リンク
- 「記者たち~衝撃と畏怖の真実~」公式サイト
- 「記者たち~衝撃と畏怖の真実~」本編映像
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はなゆー @hanayuu
ロブ・ライナー監督作「記者たち」本編映像、久米宏や町山智浩のコメントも到着 - 映画ナタリー https://t.co/sgHeeMMrVQ