「バイス」9.11のホワイトハウス捉えた本編映像、鈴木伸之や佐藤二朗から感想到着

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クリスチャン・ベールが主演を務める「バイス」の本編一部映像が、YouTubeにて公開された。

「バイス」

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「バイス」メインビジュアル

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第91回アカデミー賞で8部門にノミネートされた「バイス」は、“史上最強の副大統領”と呼ばれたディック・チェイニーの半生を描くもの。ベールが約20kg増量してチェイニーを演じ、エイミー・アダムス、スティーヴ・カレル、サム・ロックウェルもキャストに名を連ねた。

「バイス」

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このたび公開された映像には、9.11ことアメリカ同時多発テロ事件が起きた際の、ホワイトハウス地下の様子が捉えられた。国防長官ドナルド・ラムズフェルドからの電話に対し「いかなる航空機も脅威とみなせば撃墜できる」と発言したチェイニーは、部屋中の視線を集める。そしてその決断について、チェイニーは“自主判断”を意味する「UNODIR(Unless Otherwise Directed)だ」と言い切る。さらに国中がパニックに陥る中、なぜか弁護士と相談するチェイニーの姿なども収められた。

またこのたび、本作を鑑賞した著名人からコメントが到着。鈴木伸之劇団EXILE)、佐藤二朗松尾スズキ小島秀夫らのコメントを以下に掲載している。

アダム・マッケイがメガホンを取った「バイス」は、4月5日より東京・TOHOシネマズ 日比谷ほか全国でロードショー。

鈴木伸之 コメント

時代を変えたある1人の生き様を、まじまじと見せつけられたような、とても興味深い社会派、エンターテイメント作品でした!

佐藤二朗 コメント

こんなに深い静けさにいるクリスチャン・ベールを初めて見た。
そしてその静けさは、今まで以上に鬼気迫るものだった。

パトリック・ハーラン コメント

世界を変えた恐ろしい副大統領についての、映画界を変える素晴らしい作品だ。チェイニーはあまり明るみに出てこない、大統領府の影の操縦士だったのに、こんなに興味深く面白い描写ができるとは驚きだ。知るべき人物。見るべき映画!

石田純一 コメント

なんというチャーミングな映画! 権力の内側という未知の領域に踏み込んで、実在の人物たちを驚くほどリアルに、生き生きと描いた秀逸な人間ドラマ。
ブッシュやラムズフェルド、パウエルにライス、みんな良かったがチェイニーを演じたクリスチャン・ベールに仰天。最初彼とは識別できなかったほど!!

坂上忍 コメント

クリスチャン・ベールはロバート・デ・ニーロを超えた!? 変幻自在の肉体改造は、もはや神の領域である。

松尾スズキ コメント

演技の天才? いや、演技の職人? いや、演技の変態、という言葉しか浮かばない。クリスチャン・ベールが思いを込めすぎていない映画を見たことがない。

ピーター・バラカン コメント

ブッシュ政権の当時はチェイニーを悪の権化のように思っていました。この映画を見ると知らなかったことも多く立体的に見えますが、最初の印象は間違っていませんでしたね……。

堀潤 コメント

アメリカが壊れ、アメリカが壊した。
この教訓と向き合わなければ、日本も危ない。
もう壊れかけているのだから。
ブッシュではない。チェイニーだ。

佐々木俊尚 コメント

日本人にはちょっと縁遠い、超地味な政治劇なはずなのに……ひっくり返りそうなぐらい面白い演出と、チェイニーはじめブッシュやラムズフェルドやパウエルのメイクが似すぎてて笑え、なんだか夢中になって最後まで観ました。

小島秀夫 コメント

どこまでがリアルで、フェイクなのか? 半世紀に渡るアメリカのあの歴史的ダークサイドを笑い飛ばす、ブラックな痛快作。クリスチャン・ベールらの役作りにも驚かされるが、それ以前に本作が映画化され、一般公開されることにアメリカのエンタメ力を感じる。しかし、観終わって一晩眠り、冷静に現実を反芻してみると、今度は怖くて熟睡出来なくなる。ホワイトハウスに巣食う“VICE”を晒したノワール・ゴシック・コメディとも言うべき痛烈なVICE映画だ。

さいとう・たかを コメント

政治の世界は、何処も同じである。自由の国で、映画でここまでやれれば面白い。役者の演技もすごいが、だんだんと歳を重ねていくメイクアップを観るだけでもこの映画は値打ちがある。あれほどのメイクアップは、これまで観たことがない。

鳥越俊太郎 コメント

永年の謎が解けた。米国はあの時なぜ不法なイラク戦争に突入したのか? ブッシュ大統領ではなかった。主犯はこの映画の主人公、副(バイス)大統領だったのだ。「バイス」には「悪徳」「邪悪」の意味もある。実に示唆に富むタイトルだ。

長野智子 コメント

同時多発テロ事件時のブッシュ政権をずいぶん取材したけれど、これほどまでに副大統領が「バイス」だったとは。エンターテインメントを超えた驚愕の告発映画だ。

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