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とあるアラ子の同名マンガをもとに、不倫の恋ばかりしてきた32歳のタカコが、婚活でさまざまな男性と出会い自分を見つめ直す姿を描いた本作。タカコ役の黒川は「美人の黒川です」と作品名にかけて自己紹介する。ウケる観客に「あー笑ってくれてよかった! 何カ月も前から(初日の挨拶を)プレッシャーに思っていて、中村くんに相談したらこれがいいんじゃないかって」と明かすも、当の中村は「相談? 彼女が勝手に言ってます」とほほえみながら言い放ち、さらなる笑いを誘った。
黒川は「『美人』や『婚活』というワードがまず来ちゃうけど、実際は婚活を通じて1人の女性が成長していくストーリーなんです。それがわかってからは気にしすぎないで演じられました」と、タカコがどこにでもいる“普通の女子”であることを強調。タカコの親友で既婚者・ケイコ役の臼田は「捉え方によっては美人に嫉妬してキーキー言ってる女に見える。仲良しだからこそ隙を突きたくなる気持ちがあって。でも自分のお芝居だけではなく、監督がセリフや演出で引き出してくださって2人の関係性の奥行きが描けているので、それが伝わるといいなと思います」と語る。
中村と田中は、タカコが婚活を通じて出会う男性をそれぞれ演じた。シャイな商社マン・園木役の中村は「最初はちょっと変だけど、だんだん愛嬌が見えてくるところが楽しかった。園木は物足りない男かもしれないけど、ぜひこういう人に恋してほしいなと思いました」と役について説明し、女性慣れしている歯医者・矢田部役の田中を「駄目ですから、こういう男は!」とにらむ。そして「圭くんと仕事するといつもこういう役、あっち(田中)はセクシー、こっちは報われないみたいな。いつかトレードしたい!」と嘆いた。
また劇中で矢田部がタカコにささやく「俺のこと好きになっちゃった?」というセリフについて、中村は「あれどういう気持ちで言ってるの?」と質問。田中は「矢田部の肩を持つわけじゃないけど」と前置きし、「女性のプライドを傷付けるわけじゃないけど……基本的には追い払うために、もう帰りなっていう。だからそういう気持ちで(セリフも)行けたんだけど」と真面目に解説する。しかし上映後の舞台挨拶にもかかわらず、ネタバレを気にしすぎて口をつぐむ姿に共演者たちが一斉にツッコむと、田中は目を丸くして「もう観てるのか! そっか! 朝早くからありがとうございます!」と慌てて観客に深々とお辞儀をしていた。
作品名にちなんだ「今ハマっている◯活は?」というトークテーマでは、黒川がタカコ同様に「5月で32歳になるので、引き続き婚活がんばります!」と宣言。臼田は0歳の子供の育児に追われていると明かして「育活」と答えた。続いて中村が「僕も育活です……盆栽の」と発言すると、黒川から「いよいよ未婚のままじゃない!?」と鋭いツッコミが。これには中村も「婚期が遅れる要素いっぱい持ってる」と自分自身に笑ってしまう。田中は「執筆活動、ですかね。ゆくゆくは脚本家になって……」と落ち着いたトーンで述べるも、黒川が「目が笑ってる」と指摘。田中は「じろうさんもそうですけど、ゼロから物を作る人をすごい尊敬しているので。生み出す力ってすごい」と意図を説明する。中村から「いつやりますか?」と問い詰められると、「……今日書くわ」と口をすぼめるようにして答え、改めて共演者たちからツッコまれた。
大九はキャスト陣について「私にとって信頼のおけるなじみの俳優、ご一緒したかった俳優、ずっとファンでどさくさでオファーした臼田さん。ゴールデンメンバーに当たり、夢のような状態でした」と満足げに語り、「すべてのものを注げたなと思います」と自信をのぞかせる。映画脚本を初めて手がけたじろうは「自分にとって運命的な作品になりました」とコメント。トーク中は「すべて役者さんの力でございます。皆さんの話を聞いてください! 僕なんてルミネや新宿のパチンコ屋行ったら会えますから!」と俳優陣を立てることに徹していた。
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てれびのスキマ/戸部田 誠 @u5u
中村「圭くんと仕事するといつもこういう役、あっち(田中)はセクシー、こっちは報われないみたいな。いつかトレードしたい!」/中村倫也は未婚まっしぐら、田中圭は脚本家宣言?黒川芽以が男性陣にツッコミ - 映画ナタリー https://t.co/x9szsbvsfN