テレビ東京開局55周年特別企画ドラマスペシャル「二つの祖国」の記者会見が本日3月19日に東京都内で行われ、キャストの
「白い巨塔」「沈まぬ太陽」で知られる山崎豊子の250万部を超えるベストセラー小説を原作とした本作は、第2次世界大戦前後の日本とアメリカを舞台に日系2世の人々の姿を描く人間ドラマ。彼らは日本とアメリカという2つの祖国の間で揺れ動き、激動の時代を生き抜こうとしていく。
海外での撮影のため会見を欠席した主演の小栗。ムロは「小栗旬の不在、申し訳ありません!」と威勢よく謝罪し会見を盛り立てる。「自分が一番最初にしゃべるとは思わなかった」ととぼけながら、15年来の付き合いである小栗との共演について「映像でシリアスな作品は今回が初めてだと思います。芝居だけでなく現場での呼吸も合ってよかった。役柄は対立的というか思想も考え方も異なる2人、でも一緒に、いつもそばにいる関係性。腐れ縁みたいなところを重んじて演じましたね」とコメント。休憩中も隣にいることが多かったそうで「待ち時間はだいたい子供の写真を、僕が笑うまで見せられる。そんな空き時間でした」と含み笑いをしてみせた。
また賢治の同僚で彼の妻エミーと学生時代からの友人である井本梛子に多部、19歳で渡米し経営者となるも開戦によって収容所送りとなった天羽家の父・乙七に松重、日本軍に徴兵される次男・忠に高良、アメリカ軍に志願し戦地に赴く三男・勇に新田が扮している。兄弟の中でも西洋的な価値観を重視する勇の役作りについて、新田は「僕自身アメリカ育ちということもあり、三男で一番アメリカンな勇と似ている部分を出していければいいなと思って演じていました」と述懐。松重は、新田から「僕が一番疲れたときに最高に欲しいものをダディにプレゼントします」と言われ、タピオカミルクティーの差し入れがあったことを明かす。「それがものすごくおいしくて。本当にタピオカミルクティーに救われた『二つの祖国』でした」と冗談交じりに語った。
過去にNHK大河ドラマ「山河燃ゆ」として、一度ドラマ化されている「二つの祖国」。ムロは「山河燃ゆ」で田宮を沢田研二が演じていたことに触れ、小栗直々に「今の沢田研二はムロくんだと思う!」と“熱いオファー”があったことを明かす。「僕のどこにジュリーがいるのか」と本音をこぼしながら、「その熱い思いにほだされましたし、15年来の友人から一緒にやりたいと言われたのは初めてだったのでうれしかったんです」と出演までの経緯を語った。イベントでは現在オーストラリアにいる小栗と生中継が行われる場面も。小栗も撮影での思い出深い出来事として真っ先に「真剣佑のタピオカミルクティー」を挙げる。作品については「いろんな世代の方が自分はこう思う、私はこう思うと意見を交わせる作品。さまざまな世代の方にいろいろ考えてもらえる作品になっていると思います」とメッセージを寄せた。
「二つの祖国」は、3月23日と24日に2夜連続放送。「あの頃、君を追いかけた」の長谷川康夫が脚本を手がけ、スペシャルドラマ「赤めだか」のタカハタ秀太が監督を務めた。
テレビ東京開局55周年特別企画 ドラマスペシャル「二つの祖国」
テレビ東京系 2019年3月23日(土)、24日(日)21:00~23:24
※動画は現在非公開です。
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- 「二つの祖国」公式サイト
- 「二つの祖国」特報映像
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