「SICK'S」試写が謎の集会に？宇垣美里の退社受けセリフ追加「だからやめたのか」

2019年3月18日 4:00 165 4 映画ナタリー編集部

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「SPECサーガ完結篇『SICK'S 覇乃抄』～内閣情報調査室特務事項専従係事件簿～」完成披試写会が、3月15日に東京・スペースFS汐留にて開催され、キャストの木村文乃、松田翔太、竜雷太、山口紗弥加、佐野史郎、宇垣美里、監督の堤幸彦らが登壇した。

「SPECサーガ完結篇『SICK'S 覇乃抄』～内閣情報調査室特務事項専従係事件簿」完成披試写会の様子。

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木村文乃［拡大］

1999年の「ケイゾク」、2010年の「SPEC」に続いて堤が監督を務める「SICK'S」。内閣情報調査室にあるSPEC HOLDER対策の特務専従係、通称・特務（トクム）を舞台に、IQ230でハーバード大学卒の天才・御厨静琉（みくりやしずる）と元警視庁公安部の高座宏世（たかくらひろよ）がSPEC HOLDERを巡る権力闘争に立ち向かうさまを描き出す。「怒」「覇」「厩」の3部作で、第6話から第10話にあたる「覇乃抄」は3月22日からParaviで配信される。

竜雷太［拡大］

舞台挨拶ではまず、御厨役の木村、高座役の松田、野々村光次郎役の竜、そして堤とプロデューサーの植田博樹がトークを展開。木村が「見どころは、大事なセリフほどごまかしがちっていうところかな」と言うと、堤は「なんか怒ってます？（笑）」と顔色をうかがう。過去シリーズに登場した野々村光太郎役に続き、「SICK'S」ではその弟である光次郎を演じた竜は「『ケイゾク』以来、20年間やらせていただいております。兄の野々村光太郎がお世話になりました。兄に負けずにがんばっております」と挨拶してファンを沸かせた。

松田翔太［拡大］

堤は本作について「集大成を超えた集大成。ものすごいグルーヴ」と自信をのぞかせる。御厨と高座のコンビネーションに関する話題では、木村が「前作よりもタッグ感が強まって、高座さんの背中を見ていることが多かった」とコメント。「SPECなしでなんとかがんばりました！気合いで乗り切りました」と話す松田は、SPECを発動させようとする御厨を制するシーンが多かったそうで「覚醒するのを何度止めたことか。逆に高座は、御厨を扱うSPECを持っているんじゃないかと」と笑う。それを聞いた堤は「“SPECを止めるSPEC”が最強ですから！」と返した。

宇垣美里［拡大］

左から宇垣美里、堤幸彦。［拡大］

このイベントで進行役を務めていたTBSアナウンサーの宇垣は、ピーチ医者・植田もも子役として本作に出演を果たしている。そんな彼女は、「やっぱりこれを着ると落ち着きますね」と言って舞台上に用意してあった白衣をおもむろに羽織った。宇垣が出演するニュース番組を観ていたという堤は「このアップをずっと観ているうちに、役をお願いしたいと思った」と説明。しかし宇垣が3月末でTBSを退社することを発表してから、ピーチ医者に対する御厨のセリフが追加されたそうで、木村は「『自分のかわいさをよくわかっているな』で終わる予定だったんですが、悪い大人たちがあるセリフを足しました。……『だからやめたのか』！（笑）」と告白した。

「水金地火木土天海海ー！」と唱えながら入場する山口紗弥加（手前）と佐野史郎（奥）。［拡大］

ここで宗教団体インナープラネッツの邑瀬帝法（むらせていほう）役の山口と、大島優一役の佐野が、裏声で「水金地火木土天海海ー！」と唱えながら登場。完全に役になりきった山口は「本日は、インナープラネッツの楽しい集会に来ていただき、ありがとうございます。邑瀬帝法でございます」と挨拶するが、堤から「山口紗弥加さんですよね？」と訂正される。またそんな山口の勢いに若干引き気味の佐野は「すごいな、と思って。付いて行きます……」と控えめにコメント。「SPEC」ではカトリック神父だった大島がインナープラネッツに入信した経緯を、植田博樹が「教誨師をやっているとき、死刑がどんどん進んでいって、耐えられなくなって入信した」と説明すると、佐野は「弱っているときは気を付けたほうがいい」と笑いを誘う。そして山口に続き観客も含めた全員が「水金地火木土天海海ー！」と復唱し、イベントは終了した。