行政から修正指示を受けた問題作「解放区」、完成から5年経て一般公開

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大阪の西成区釜ヶ崎を舞台にした太田信吾の監督作「解放区」が、2019年に劇場公開される。

「解放区」

「解放区」

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本作は、再開発の進む釜ヶ崎にたどり着いた若手映像作家・スヤマを主人公とする劇映画。飛田新地、あいりんセンター、三角公園などでも撮影が行われ、そこで暮らす人々の日常が映し出される。太田が主演も務め、本山大SHINGO★西成琥珀うた山口遥佐藤亮岸建太朗、KURA、鈴木宏侑、朝倉太郎、青山雅史、ダンシング義隆がキャストに名を連ねた。

2014年に大阪市から助成金を得られる企画の対象となり、大阪アジアン映画祭での上映を目指して制作が開始された本作。しかし、完成後に市より内容修正指示を受け、太田がそれを拒否したため映画祭での上映が中止となり、助成金が返還されたあとは長らく一般公開がされてこなかった。太田は「『日雇い労働者の街』だった釜ヶ崎は大きな変動の時期にあります。この映画はそんな変わりゆく街・釜ヶ崎を記録・記憶した貴重な映画です」と本作を紹介している。

※「解放区」はR18+指定作品

太田信吾 コメント

映画「解放区」を大阪市西成区・釜ヶ崎で撮影して5年。様々な困難を経て、劇場公開が決まったことを嬉しく思います。今年は釜ヶ崎にとって節目の年です。ドヤ街の象徴でもあった通称「あいりんセンター」が建て替えのため仮移転になり、現在の建物は取り壊しになるのです。撮影当時、街のそこかしこに立っていた覚せい剤の売人達は、表通りから姿を消しました。ゲストハウスや介護・福祉施設に用途を変える簡易宿泊所も増え、「日雇い労働者の街」だった釜ヶ崎は大きな変動の時期にあります。この映画はそんな変わりゆく街・釜ヶ崎を記録・記憶した貴重な映画です。みなさんとシェアできたら嬉しいです。劇場で、お待ちしております。

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(c)『解放区』上映委員会

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