菅田が公私ともに親しくしている人々とコラボし、テーマ別で5つの企画を実施した同書。太賀がハワイで菅田を撮り下ろした「撮」、放課後の高校生気分で二階堂ふみと過ごした「遊」、仲間たちとともに衣裳作りやシューティングを行った「作」、山田孝之と即興スプレーアートに挑戦した「描」、小栗旬がバーテンダーとなり菅田と語らう「語」の模様が収録された。そのほか、菅田のロングインタビューなどを収めた約75分のDVDが付属する。
まず55文字に及ぶ非常に長いタイトルの真意を問われた菅田は、「そんな本があってもいいかなと思って」と笑う。「10年を記念した本でもあるんです。でもこの10年を一言で表すのは無理だなと思って、誰も覚えられない長いタイトルにしました(笑)」と明かし、「タイトルは覚えられなくていい」と強気に発言。「僕は覚えてます。そりゃ言えるに決まってるじゃないですか。ここでは言わないですけど(笑)」とマスコミの期待をさらりとかわした。
この10年を振り返り「階段を一歩一歩、歩んできた」と地道に進んできたことを述懐。「人との出会い」に恵まれたことに触れ、「上京したときって東京に友人は誰もいないわけじゃないですか。それから仕事やプライベートでいろんな出会いがあって、いろんな世界があるんだな!と思えたことが一番でかいと思います」と実感を語った。俳優陣4人とのコラボは「即決だった」そうで、太賀と二階堂については「同世代であり、唯一モノづくりを共有できる人たち。公私ともにという意味で、ほかにそういう友達はいないんですよ」とコメントする。
太賀とのハワイでの撮影を「修学旅行みたいな感じでした。修学旅行にしてははしゃぎ過ぎですけど、新鮮でしたね」と振り返り「変に我慢しなくていいから、朝イチからあんドーナツやスパムおにぎり食べたり。毎日どこのパンケーキがおいしいかしか考えてなかったんで、顔パンパンなんですよ(笑)。その解放感は写ってると思います」とアピール。一時、週刊誌などで熱愛も騒がれた二階堂については「僕らからしたらうわさもクソもなくて、友達と仲良くしてて何が悪いんだって話で」と質問を一蹴し、「本の中でもそこをガンガンしゃべってます。こんなに撮られまくった人と表に出れるのはありがたいことです」と余裕の表情を見せた。一方で「男女の友情は成立するか」としつこく問われると「それは成立しない派なんですよ」と笑う一幕も。
菅田が「一番お世話になったし、尊敬している」と語るのが、先輩俳優である山田と小栗だ。10代の頃、若さゆえに目上の人の言うことをすんなり受け入れられない時期があったことを振り返り「でもその頃から小栗さんの言葉は素直に受け止められた。たぶんあの人に嘘がないから。本当にまっすぐで不器用」と話す。そして「たまに電話で『今1人で寂しいんだけど』とかかってきて(笑)。2児のパパの発言とは思えない。でもその素直さがカッコいいというか、好きなところです」と笑顔を見せた。山田については「もう面白いですよね、単純に、全部が」と評し、「一切ふざけてないようでふざけてて、ふざけてるようで真面目で。それが何層もあるミステリアスさというか」と続ける。山田のアーティストとしての側面を強調し「誰もやったことのないこと、パイオニアであろうとする姿。そして純粋なお芝居への思い。尊敬できるところです」と語った。
最後に、これから先の10年について聞かれると「うーん、何してるんでしょうね」と迷いつつ、「お芝居はできる限り続けたいと思います。でも明日どうなってるかわかんない人間なので、そこの緊張感を持ちつつ、的確に作品を作っていければ」と見通しを述べる。そして「誰かと作った何かをきっかけに創ったモノを見ていた者が繕った何かはいつの日か愛するものが造った何かのようだった。」について「10年が詰まった本です! 詰められてないところもいっぱいありますけど、手にとってくださった方はきっとハマるところがあると思います。もし僕に興味がある方はぜひ読んでください」とオススメした。
菅田が出演するドラマ「3年A組―今から皆さんは、人質です―」は、日本テレビ系で毎週日曜に放送中。また主演を務める映画「
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