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西加奈子の小説を映画化した本作では、小さな温泉街を舞台に、小学5年生の主人公・慧(さとし)が不思議な魅力を持つ転入生・コズエとの出会いをきっかけに大人へと近付いていく様子や、思春期の葛藤、親と子の確執が描かれる。
慧の父親・光一役を務めた草なぎは、緊張の面持ちで登場した慧役の山崎、コズエ役の新音に「ようやくお客様に届けられる日が来たね。2人は本当にがんばりました!」と優しく声をかける。そして、自身の役柄を「ピュアな心が詰まった映画の中で、浮気をしたりどうしようもない父親を演じています。新境地を切り開くことができた役なので、楽しんでいただけたらと思います」とアピールした。
草なぎは、山崎に「大人っぽくなった。立派な俳優だよ!」、新音に「背は何cm伸びた? 僕は最近2cm伸びたんだよ!」と次々に話しかけては、その成長に驚きを見せる。次に「本当にあのときにしかいない慧とコズエちゃんなんだよね。時間がこの映画を物語ってるんだなあ」としみじみすると、「須藤さん、僕らもそれだけ歳を取ってるってことだね!」とニッコリ。須藤は「やめてください(笑)。私たちも成長って言えばいいじゃないですか!」とリアクションし、会場を盛り上げた。鶴岡は「(山崎は)アフレコでも声変わりしていたけど、今日もますます声変わりしているので感慨深いです」と話す。
思春期の思い出を聞かれた須藤が、小学生のときに好きだった男子とのエピソードを披露すると、草なぎは「ませてたんですね。僕はアイスクリーム食べたいなあ、ファミコンしたいなあとか。あと、ザリガニのことばかり考えてましたね」とのんびり当時を振り返る。続いて「(山崎と新音の)お二人を見てるとそういうピュアな気持ちを呼び戻される。今朝の自分と今の自分は違うという当たり前のことを考えさせてくれるので、僕はこの作品が好きなんですよ。ただ朽ち果てていくのではなく再生したいですよね」と感慨深そうにコメント。山崎と新音は、将来の自分を描いた「未来予想図」を発表し、草なぎと須藤を感動させていた。
最後に鶴岡は「この場に立っているのが不思議。色とりどりの役者さん、そしてスタッフさんが最高のパフォーマンスをもたらしてくれました」と感謝を伝え、イベントの幕を引いた。
「まく子」は、3月15日より東京・テアトル新宿ほか全国でロードショー。
※山崎光の崎は立つ崎(たつさき)が正式表記
※草なぎ剛のなぎは弓へんに前の旧字体、その下に刀が正式表記
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- 「まく子」公式サイト
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