第69回ベルリン国際映画祭の授賞式がドイツ現地時間2月16日に開催。イスラエル出身のナダブ・ラピド監督作「Synonyms(英題)」が、コンペティション部門の最高賞に当たる金熊賞に輝いた。
ラピドの実体験をもとにした本作では、故郷を捨てフランスへ渡ったイスラエル出身の若者が新しい土地でもがく姿が描かれる。次点に当たる審査員グランプリには
日本からパノラマ部門に出品されていた「37 Seconds」が、同部門の最高賞に当たる観客賞と国際アートシアター連盟賞をダブル受賞。先天性脳性まひを抱える佳山明が主演を務めた本作では、37秒間仮死状態で産まれたことが原因で脳性まひになった主人公・貴田夢馬の自己発見と女性としての成長が描かれる。監督・脚本を担当したHIKARIが、受賞の喜びを語るコメントは下記に掲載。2020年公開予定の同作には佳山のほか
第69回ベルリン国際映画祭 主要部門受賞結果一覧
金熊賞
「Synonyms(英題)」
銀熊賞 審査員グランプリ
「By the Grace of God(英題)」
銀熊賞 アルフレッド・バウアー賞
「System Crasher(英題)」
銀熊賞 監督賞
アンゲラ・シャーネレク「I Was at Home, But(英題)」
銀熊賞 最優秀女優賞
メイ・ヨン「So Long, My Son(英題)」
銀熊賞 最優秀男優賞
ワン・ジンチュン「So Long, My Son(英題)」
銀熊賞 脚本賞
マウリツィオ・ブラッチ、クラウディオ・ジョヴァンネージ、ロベルト・サビアーノ「Piranhas(英題)」
銀熊賞 芸術貢献賞
ラスムス・ビデベック(撮影)「Out Stealing Horses(英題)」
HIKARI コメント
なんとしてでもこの映画を作る!という思いで帰国し、キャストやスタッフと共にもの凄い勢いで駆け抜けてきたこの1年。私にとっても、主人公を演じた佳山明さんにとっても初めてのチャレンジとなる映画製作の旅が、ここベルリンで世界に羽ばたく機会を頂けたことがまるで夢のようです。映画祭期間中、私たちの作品を観に来てくださった世界中の映画好きの方々による投票で選ばれたパノラマ観客賞を受賞することは、最大の名誉であると同時に、この作品が届けたいメッセージが世界中の人たちにしっかりと届くんだということが証明された瞬間でもあると思います。これまで、私たちと共に「37 Seconds」を信じて温かいサポートをしていただいた皆様、本作品に携わって頂いた全てのキャストメンバーと、制作スタッフみんなへの感謝の気持ちで今はいっぱいです。まだ「37 Seconds」の旅は始まったばかりです、これからは本当の意味で世界中の人たちにこの作品を届けるために走り続けていきたいと思います。たくさんの応援とサポートを引き続きよろしくお願いいたします。 Thank you so much for your love and support! HIKARI
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ぼのぼの @masato009
『37 Seconds』の話題はどこかで聞いたが、本選部門はフランソワ・オゾン以外 見事に知らない名前ばかりだ>ベルリン国際映画祭の金熊賞は「Synonyms」、日本映画がパノラマ部門最高賞に(コメントあり) - 映画ナタリー https://t.co/ntbvf0wlGC