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木城ゆきとによるマンガ「銃夢」をジェームズ・キャメロン製作・脚本で実写化した本作。主人公アリータ役のサラザールは「アリータを故郷に連れて帰ってきました!」と元気いっぱい。MCを務めるキズナアイに、サイバー医師イド役のヴァルツはいじらしい様子で「こんにちは。調子はどう?」と声をかけ、キズナアイも「アイムファイン!」と応答し会場を盛り上げる。ヴァルツが「ずっと君に聞きたいことがあったんだ。婚約してますか?」と再び質問すると、キズナアイは「してないです! してくれますか?」と詰め寄り、ヴァルツも「あとで話そうか」とノリノリで楽しんでいた。
アリータに恋をしてしまうほど本作に没入してしまったというキズナアイ。キャラクター作りの秘訣を問われたロドリゲスは「ジム(ジェームズ・キャメロン)はSF、ファンタジーの映画だとしても、その世界のリアリティ、基礎をしっかりと作り上げる。そして実際のセットも非常に精巧に作り上げた。そうすることでキャラクターが愛らしく、世界をよりリアルに感じることができるんだ」と明かした。
サラザールのパフォーマンスキャプチャーで造形されたアリータについては「人間よりも人間的で、親しみ深く、共感できるキャラクター」を目指したという。ロドリゲスは「鍵になるのは、やはり女優。ローサは非常に感情豊かで、生命力に満ちている。彼女の魅力を半分だけでもCGで再現できたら、と考えていたが、アリータでは99.9%を表現できたと思う」と自信をのぞかせる。さらに見る人がサイボーグである彼女に人間味を感じてしまうことは、ある意味で逆説的と説明するロドリゲス。「でも人間性を感じてほしかった。アクションやSF的な世界に彼女のハートが埋もれないようにすることを目指したんだ」と続けた。
初めてアリータを目にしたときのことを「オーマイゴッド!」とエネルギッシュに振り返るサラザール。「とにかくびっくり。彼女を客観的に見ているけれど、自分でもあるという不思議な体験。私の肉体的、性格的な部分が投影されていて、2人で1人の人間を作り上げるという感覚に近かった。よくアリータは車で、私がドライバーという例えを用います。私の心や魂は彼女にすべて注入している」と胸の内を明かした。キズナアイが「ベリーベリーキュート」と絶賛すると、サラザールも「サンキュー! 私もあなたと付き合いたいわ。どうやったら(バーチャルの世界に)入り込めるの?」と尋ねる場面も。ロドリゲスは「アリータとキズナアイさんが同じスクリーンにいたら面白いね」と妄想を膨らませた。
またキズナアイは劇中のセリフにちなみ「サイボーグは人間を愛することができるのか?」とヴァルツに質問。彼は「もし人間がサイボーグを愛することができたならその逆も可能だと思う。私はそう考えるよ」と真摯に答えた。これまで恋心を抱いたことはないが、好き嫌いの感情は持っているというキズナアイに、ヴァルツは「だから僕が君の隣に座っているんだ」とアピール。キズナアイから「カモーン!」と誘われたヴァルツは、画面に入り込む素振りをして会場を盛り上げた。サラザールは「この2人の恋物語なら観る」と宣言し、監督を頼まれたロドリゲスは「とても短い短編になると思うね(笑)」と皮肉った。
最後にヴァルツは自身の役作りについて「人間にはいろんな側面がある。1人ひとりが明るい側面と暗い側面を宿している。ですから演じるキャラクターによってその割合を考えていく。でもあなたの想像力を邪魔したくない。私がいくらキャラクターを作り上げても、観客に見てもらわないと完成しない。観た人がいろんなことを感じ取れるように、素晴らしい脚本があって、素晴らしい女優がいて、そこで私に何ができるかを考えるだけです」と語った。
「アリータ:バトル・エンジェル」は、2月22日より全国ロードショー。
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- 「アリータ:バトル・エンジェル」予告編
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