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本作は母との関係がうまくいかず心を閉ざしてしまった女子高生・琴浦史織が、祖母の入院をきっかけに訪れた屋久島でロボット・星空(セイラ)との交流を通して新たな自分を見つけていくヒューマンドラマ。本作が映画デビューとなった福地は撮影を振り返り、「母役の生田さんと祖母役の水野さんに本当に助けていただいて。親子の関係がものすごく大事になってくる中で、力を抜いて楽しく話せる瞬間を現場でたくさん作っていただきました」と感謝の気持ちを伝える。そして「誕生日に生田さんから、生田さんの娘さんとおそろいのリュックをいただきました」とうれしそうに話した。
福地のデビュー作ということで、自身が初めて撮影した頃を覚えているかと司会者に聞かれた生田は「思い出せない」と笑い、水野は「よく覚えてるわよ。今も初心に戻ろうと努力してます」とほほえんだ。
白鳥奏役で出演し、劇中でも歌声を披露した住岡は「撮影で感じたものを封じ込めた思い入れの強い曲になりました」と主題歌「あまのがわ」についてコメントし、古新は「僕は昭和歌謡大好き人間なので、『木綿のハンカチーフ』みたいな曲をリクエストしたんです」と明かした。
史織の同級生・青柳真珠を演じた渡邉は「ひさしぶりに制服を着れて気分が上がったし、お弁当を食べながら高校生のときを思い出して楽しみながら撮影しました」と述懐し、同級生・犬飼雪葉役の園田は「撮影のときは中学3年生で東京に来て4カ月。セリフがないので表情だけで演じるのが難しく、いい経験になったなと思います」と語った。福地は「みんなで作ろうという気持ちの強い映画だった。特有の温かさがあり、コミュニケーションがすごく多かった」と現場の様子を明かした。
古新は「自主制作映画だけれど、だからこそこれだけのことができるというポジティブさを持つこと。この映画に込めた思いを現場で実践できました」と話し、「地元の方が鹿児島のことをよく理解してくれていると言ってくださり、うれしかった。現代における西郷隆盛さんって何かなと考え、女性の生き生きとしている姿など現代的なものを描けた」と満足気な様子を見せた。本作は自動車事故により肢体不自由となり、分身ロボット・OriHimeを使って社会とつながった番田雄太氏の実話をきっかけに生まれたが、OriHimeの開発者である吉藤オリィもサプライズで登壇した。
福地は「日本の素晴らしい技術や自然を感じられる作品。誰かの背中を押せるような作品になることを願います」と思いを語り、古新は「現代は大人の心が窮屈になっているんじゃないか。いろんな人と話してそれぞれの個性を受け入れていくことが大事だし、欠けているからこそ助け合える。この映画のメッセージは心の中で育てていただきたいです」と真摯な言葉を最後に投げかけた。
※動画は現在非公開です。
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