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ヘルシンキプレミアには、政府要人も含む約140名の観客が来場。上映前に駐フィンランド特命全権大使・山本条太、フィンランドの投資や旅行等の推進機関・ビジネスフィンランドのペッカ・ソイニがスピーチした。ビジネスフィンランドは、フィンランドで撮影を行った映画に対して、現地での制作費の25%を払い戻しするという、誘致のためのインセンティブ施策を実施している。それを利用した国際映画作品の第1弾にあたる本作では、冬と夏の2度にわたりヘルシンキとレヴィでロケを敢行した。ソイニはプレミアのステージで「この施策によって『雪の華』の撮影ができたことをうれしく思います。インセンティブ施策が、今後優秀な人材を集め、フィンランドへの関心を高めることを期待します」と話した。
また本作のプロデューサー渡井敏久は、「プロダクションインセンティブ施策のおかげでこの映画は完成したと思っています」と関係者へ感謝を述べる。さらに2019年は日本─フィンランド外交関係樹立100周年にあたることから「公開が偶然にも節目の年になりました。光栄に思うとともに、個人的に深い縁を感じています」と語ったほか、本作が東南アジア、中国、韓国、台湾、フィリピンで上映予定であることも明かした。
上映前挨拶の最後には、橋本が登壇。フィンランドロケで天候に恵まれたことを、過去の試写会にて「“フィンランドの神様”が味方してくれた」と振り返っていた橋本は、この日「映画は、撮影でお邪魔する土地が持つ力、その土地に宿る神様の力、その土地にいる人々の力などをお借りしてようやく完成するもの。今回フィンランドの持つとても大きな力を得て、日本の東京に住む1組の男女の小さな恋の物語を、大きな愛の物語へと昇華することができました」と話し、関係者へ改めて感謝の言葉を贈った。
本編上映後は客席からスタンディングオベーションが起こった。現地の観客に感想を聞くと、24歳の女性は「夏のヘルシンキの美しい映像を観て、来年の夏、主人公と同じこと(デート)をしたくなった。登坂さん演じる悠輔はだんだんと優しい面が見えてきて素晴らしかった。カリスマ的でラブリーな俳優だと思う」と、51歳の男性は「僕の故郷であるラップランドの、レヴィの雪景色が出てきて感動的だったよ。映画を観るとその国の文化がわかる。日本人の礼儀正しいところには学ぶところがあった」と話す。また14歳の少年は「とてもよかった。主演の女優(中条)がとてもかわいいと思ったよ。この映画でフィンランドのいいイメージが伝わると思う」とコメントし、日本では“王道”とも言える本作の純愛ストーリーについては「フィンランド映画ではあまり観ない内容なので、新鮮に感じた」と語った。
「雪の華」は、日本では2月1日より全国ロードショー。
(取材協力:Visit Finland / Finnair)
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