連続ドラマ「みかづき」の試写会が本日1月11日に東京・NHK放送センターにて行われ、キャストの
2017年本屋大賞の2位を獲得した同名小説を原作とし、昭和から平成に至る塾と日本社会の変遷を背景に、ある家族の50年の歴史が描かれる本作。小学校の用務員でありながら落ちこぼれの子供たちに勉強を教えるようになった天才的教師・大島吾郎と、自由で豊かな教育の可能性を塾に見いだしたシングルマザー・赤坂千明が公私ともにタッグを組んだことで、塾業界に新たな歴史が生み出されていく。
吾郎役の高橋は「本読みの時点から迷いなくお芝居できていて、不思議な感覚になれる脚本でした。新鮮な役柄だったのですが、お芝居の後押しをしてくださるような演出をしてくださって、大島吾郎としていやすかった。素晴らしい経験ができました」と振り返る。そして、「自分の価値を外側に求めてる人と吾郎のように内側に求めている人の対比だったり、時系列が飛ぶことを感じさせない密度や充実度が全編通してある。エンタテインメントとしても楽しめて、家族の在り方も考えさせられる物語です」と作品をアピールした。
千明を演じた永作は「原作が面白くて、脚本を読んだらまた新しい物語ができていた。千明はすごいテンションの高い人なのでこれは大変だなと。ヒーヒー言いながらやらせていただきました」と笑顔で語る。続けて、「今当たり前にある塾がこんなふうにしてできてきたんだとか、現在の先生たちの思いを聞かせていただいて勉強になりました。どこにも熱い心ってあるんだなと」と感銘を受けたことを話す。
20代から70代までを演じるにあたって役作りをしたかと尋ねられた高橋は「あまり意識していなくて、そもそも役作りということを僕は考えていません。身体的な負荷をちょっとかけてみたりはしましたが、その時代時代で違和感なくスムーズにやれた気がしています」と明かす。永作は「千明さんがものすごくエネルギッシュな人なので、そのエネルギーに引っ張られていた。前半から必死だったので、勢いで演じ抜きました」と述懐し、「一生さんや周りの方に助けられました。家族の関係性の中で物語が進んでいくので、家族に目を向けて必死になっていたら終わっていたという感じですね」と述べた。
次に、お気に入りのシーンについて質問された高橋は「お家が用意されていて驚くシーンが好きです。一連の流れはカット割りもなくすごく早く終わったんですが、(スタッフが)手応えを感じてくれたのがとてもうれしくて。それが画面に出てるんじゃないかと思います」とほほえむ。「どれも好きです」と即答した永作は、「毎回、台本を読むだけで本当に面白くて。(現場では)どんどんどうぞという感じだったので、2人で楽しくやらせていただきました」と高橋と目を合わせた。
塾講師たちへのメッセージを求められた永作は「(撮影を通して会った講師たちは)講義をしている姿に見入ってしまうくらい、優しくて熱い方たちでした。丁寧に顔を見てやっていて、人対人の大変な仕事だなと感じました」と感慨深そうにコメント。高橋は「大変なお仕事だなと思います。弟が下に4人いるんですが、そのときの教育制度によって根本の性格などが位置付けられてしまうのを肌で感じていて。性格の基盤を作る大切な職業だなと感じます。生徒と目線を同じにするのは教えることの根幹だと思うので、同じ立ち位置で向き合っていただけたらと思います」と真摯に思いを伝えた。
ドラマ「精霊の守り人」シーズン1の片岡敬司が演出を手がけ、「ホタルノヒカリ」シリーズの水橋文美江が脚本を担当する「みかづき」は、NHK総合にて1月26日に放送開始。
土曜ドラマ「みかづき」
NHK総合 2019年1月26日(土)スタート 毎週土曜 21:00~
※全5回
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