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渡辺一史によるノンフィクション書籍をもとに、筋ジストロフィー患者の鹿野靖明と、わがままだがどこか憎めない彼に振り回されるボランティアたちの姿を描いた本作。「ブタがいた教室」の前田哲が監督、「映画 ビリギャル」の橋本裕志が脚本を担当した。
主人公・鹿野を演じた大泉は「職業・舞台挨拶」と紹介され意気揚々と壇上へ。本日が仕事始めだそうで「明けましておめでとうございます。年末年始休んじゃったもんだから、今日はしゃべりたくてしょうがない!」と前のめりの様子。「実家に帰っても特にワーキャーなんてないですからね」と愚痴をこぼすと、客席からはすかさず黄色い声援が飛ぶ。地元の北海道で過ごした正月はスキーやスケートに興じたという大泉は「滑ってばかりでしたわ。滑り知らずのこの私が!」と得意げに挨拶し、客席を盛り上げた。
興行通信社の発表する全国映画動員ランキングで公開初週より順位を3つ上げ、2週目で4位に浮上した本作。右肩上がりの興行に喜びを隠せない大泉は、さらに「ボヘミアン・ラプソディ」の大ヒットにあやかろうと「今日は私が歌でも歌ってね」と切り出す。観客もまさかの生歌披露にざわめくが、大泉は「ボヘミアーン!」と一言。葛城ユキのヒット曲「ボヘミアン」の冒頭部分のみを披露し、お茶を濁した。
2019年の抱負を問われ「今日はあんまり調子がよくない」と答えにつまり弱音を吐く一幕も。「抱負、野望、夢、一切なし! 聞かれると困っちゃうんですよ」と話しながら「今年は撮影がない期間もあるんで体を鍛えたりしましょうか」と回答。イベントでは新年にちなみ奈良・中谷堂の職人による高速餅つきのパフォーマンスも行われた。特別に用意された真っ黄色のバナナ味の餅に、大泉は「なんでもかんでもバナナにするのやめてもらっていいですか(笑)」と苦言。バナナにちなみ87回の餅つきが行われ、最後の7回を大泉自らついた。バナナ味の餅を実食する場面では、餅が唇に付かないよう高速で唇を動かすパフォーマンスを披露。肝心の味については「これはガムです。食感、味、香り、完璧ガム。見た目はチーズ」とレポートした。
トーク中には、内閣総理大臣の安倍晋三が2018年の大みそかに本作を鑑賞したことも話題に。安倍首相が自身のInstagramで「#大泉洋大好き」とハッシュタグを付けて投稿していたことに大泉も驚いたという。さらに「普段は『大泉の映画に金は払わない』と言ってる友人連中が観に行ってるんです」と本作の広がりに胸を張る。「映画ってやっぱり口コミなんだ」とヒットの実感を述べ「感想を読むといい意味で裏切られている方が多い。暗い気持ちにならず、笑えるところがたくさんある」とコメント。そして「同時に筋ジストロフィーやほかの病に悩む方々の何かしらの助けになったら。この映画は何かの役に立ってほしいなという思いがあります」と真摯に述べ、イベントの幕を閉じた。
「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」は全国で公開中。
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わいず 𓏲𓎨𖤐˒˒ @yu1994
安定のナタリーさんありがとうございます。
餅食べるようたんがいっぱいだよ🥰🥰
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