川瀬陽太がニート演じる「天然☆生活」公開、監督は「トータスの旅」の永山正史

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「トータスの旅」の永山正史が監督を務めた「天然☆生活」が、3月23日より東京・K's cinemaほか全国で順次公開される。

「天然☆生活」

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「天然☆生活」キービジュアル

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本作の主人公は、単線列車が走るのどかな田舎で暮らす50歳のニート、タカシ。夢も仕事もない彼は、認知症の叔父の介護を条件に本家に居候している。やがて叔父がこの世を去り、その息子ミツアキ、幼なじみのショウと再会するタカシ。叔父の釣り堀を営みながら楽しく過ごすタカシたちだったが、田舎でのナチュラルライフに憧れる一家が東京から引っ越してきたことをきっかけに、平穏な日常は徐々に崩れ始める。

「天然☆生活」

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タカシ役を務めたのは「ローリング」の川瀬陽太。ミツアキ役の谷川昭一朗、ショウ役の鶴忠博のほか、津田寛治三枝奈都紀秋枝一愛らがキャストに名を連ねた。

永山は「無職の居候で家族も作らない中年の男を主人公にしたのは、今の社会にそういった人々を生産性が無いとジャッジして切り捨てるような風潮を感じているからです」とコメント。「私の映画は、そんな社会の風潮や大きな流れに対するカウンターアタックでありたいと思っています」と述べている。

なお本作のキービジュアルは、アートディレクターであり映画ライターの高橋ヨシキが手がけた。

永山正史 コメント

無職の居候で家族も作らない中年の男を主人公にしたのは、今の社会にそういった人々を生産性が無いとジャッジして切り捨てるような風潮を感じているからです。社会の役に立たないと見なされてしまう人間にだって幸せの形がある、ということを描きたかったのです。この映画を作り終わってからも、LGBTの人々は生産性が低いと政治家が発言し、生活コストが上昇しているにも関わらず生活保護の減額が決定しました。そしてそれに反対せず、同調するような意見が多く見られることに恐怖を感じます。私の映画は、そんな社会の風潮や大きな流れに対するカウンターアタックでありたいと思っています。娯楽としてただ見て楽しめるものに反抗的な意思を込める。これは私が映画を好きな理由で、また作る理由でもあります。

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(c)TADASHI NAGAYAMA

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