原案である阿佐田哲也の小説「麻雀放浪記」を、「孤狼の血」の
今回キャストが発表となったキャラクターは、1945年の“戦後”に登場する者たち。並々ならぬ熱で麻雀に没頭するドサ健は、1984年の和田誠監督版で鹿賀丈史が演じた人気キャラクターだ。和田版では高品格が演じた出目徳は、冷静に麻雀を打ち続け、勝つためには手段を選ばず完膚なきまで相手をたたき潰す。また、その鋭い眼光で坊や哲たちを翻弄していく女衒の達は、和田版では加藤健一が演じた。
的場は「プライベートで使った事がない竹牌を常に持ち歩き、手に馴染ませるよう努めました。自分なりの『ドサ健』を創れたのではないかと思います」と役作りを明かす。小松は「出目徳の役と聞いただけで嬉しい想いでした」と素直な気持ちを告白。そんな2人に対し、白石は「緊張感と凄みのあるドサ健を作ってくれました」「ずっと見ていたくなる可愛い出目徳になりました」と感謝を示した。
「麻雀放浪記2020」は4月5日より全国ロードショー。
的場浩司 コメント
「ドサ健」を演じるにあたり強く意識した事は「リアルな雀士」である事です。作品をより面白く観て頂く為の絶対条件だと思いました。プライベートで使った事がない竹牌を常に持ち歩き、手に馴染ませるよう努めました。自分なりの「ドサ健」を創れたのではないかと思います。今の雀荘だと怒られちゃうかもしれませんが、映画を観た方が麻雀をする時に「ドサ健」の打ち方になってくれたら嬉しいです。
主演の斎藤工君とは初共演でしたが、不思議と初共演な感じがしませんでした。一緒に芝居をしていて本当に楽しかったです。芝居への愛情、スタッフ・キャストへの気配りと思わせない細かい気配りが出来る素敵な役者。また一緒に芝居が出来たら嬉しいです。
白石監督と初めて出会ったのは、白石監督がまだ助監督の時代。そこから月日を経て、少しでも監督に「初めて会った頃より成長したな。」と思ってもらえたら嬉しいです。この作品に出演させて頂きとても貴重な時間を過ごさせて頂きました。白石監督の想像力と包容力には脱帽です。僕の想像の斜め上をいっていました。再び現場でお会いできる日を切に願っています。
小松政夫 コメント
出目徳の役と聞いただけで嬉しい想いでした。麻雀卓を囲んでいるシーンが多くて、みんなの表情がギラギラしている中で、僕だけが飄々としているということを心がけてみました。みんなと同じ方向ではなく、全体のバランスを大事にして演じました。「ああ、いい仕事をさせてもらった」という気持ちです。
阿佐田哲也さんの原作をそのままリメイクするのかなと思っていたので、昭和の情景描写を感じながら演じていました。そしたらとんでもない展開になっていて唸ってしまいました。時にはSFであり、時には昭和の世界に戻り、前屈みになって見入ってしまうような作品になっていると思います。麻雀はやったことがなかったので、みんなと一緒に練習しました。積み方とかがなかなか難しかったです。
斎藤工さんは迫力がありましたね。人生を賭けた勝負師の感情をあれほどまでに爆発させるのはさすがの一言でした。
白石和彌 コメント
小松政夫さんの飄々としながらも変幻自在の表情と底抜けに明るいキャラクターが新しい出目徳像を作ってくれると思いました。ずっと見ていたくなる可愛い出目徳になりました。
的場浩司さんは助監督時代に何度かお仕事をさせて頂いていましたが、監督になってからは初めてです。「呼ぶの遅い!」と怒られましたが(笑)、ドサ健を演じて頂くための時間だったんだと思います。緊張感と凄みのあるドサ健を作ってくれました。
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